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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:北米 ロサンジェルス編

■2014年4月 第34回ASLMS in Phoenix⑧ 研究者の6つの心得 スターオブハリウッド ハードロックカフェ ハーレーダビットソン

おはようございます。

5月13日(火)、今日の都内は雨模様ですね。

クリニックFの診療日です。

※※※

昨日は夕方よりクリニックの診療枠を閉めて、薬学部の後期博士課程の講義をうけてきたのですが、非常に感銘を受けました。

慶應義塾大学理工学部生命情報学科教授を退官された柳川弘志博士の創案された、IVV( in vitro virus)法を用いたゲノム創薬について。

簡単に言えば、この技術は多様なタンパク質の中から、薬剤の反応する所望の機能を持つタンパク質のみを選び出す手技です。

医薬品開発において、開発された候補化合物に上市後予期しなかった毒性や副作用が発見されることがあります。

これは、特定のタンパク質がターゲットタンパクとは違うタンパクに対して、相互作用することによって生じます。

中には死に至ったり、催奇性のような大きな副作用を持つものもあるのです。

こうした薬剤と相互作用するヒトのタンパク質を、網羅的にスクリーニングすることが可能になれば、開発途上の薬剤や既知薬剤の主作用や副作用機序の解明につながります。

さらに、脱落候補化合物を再デザインすることにより、巨額な研究費のロスを防げるのです。

※※※

仕組みは分子生物学を学んだものにとっては至極簡単です。

抗生物質の一種であるビューロマイシンを、mRNAの3′末端にポリエチレングリコールスペーサーを介して結合させ、これを鋳型として無細胞翻訳反応を行うことで、タンパク質とmRNAがビューロマイシンを介して共有結合したIVV( in vitro virus)となります。

こうして構築したIVVライブラリーの中からベイト(タンパク質、DNA、薬剤、ペプチド、抗原など)と結合するタンパク質を含むIVVを試験管内で釣り上げた後、連結しているmRNAを逆転写、さらにPCRで増幅し、DNAシークエンサーを用いて塩基配列を解読するのです。

PCRで簡単に増殖できるmRNA複合体を標的タンパクにつけることで、反応するタンパクを見いだすなんて、まさにコペルニクス的展開です。

特に、この技術はドラックリポジショニング(既存の上市薬剤や、脱落した臨床開発途中の薬剤の、新規薬効を見いだして新たな治療薬として再生させること)に役立ちますね。

医薬の分野は進化が早いため、少しでも他分野の知識を得て勉強を続けることが大切ですね。

※※※

講義の最後に柳川教授は

1)「自分を向上させていくパラダイム」を確立して、これからの情報社会に役立つリテラシーを身につけて欲しい。

まず、「教わること」から「自ら学ぶこと」へ意識改革して欲しい。

言い換えれば、知識の獲得(習得型)から英知の獲得(探究型)へ意識を変換して欲しい。

2)自然現象に興味を持ち、それを理解しようとする飽くなき探究心を持ち続ける。(研究に熱中→自信→信念)

3)先輩や同僚の研究態度を参考にし、英知を養う。英知は自らつかみとる。

4)直感力を磨く(ひらめき、インスピレーション、カンを養うために、アイディアノートを作れ)

5)偶然性を大切に(実験ノートの記載を正確に、ネガティブデータを見落とすな)

6)無駄に実験しない(実験計画はよく考えて)

と、研究者としての心構えを6つおっしゃいましたが、研究者として40年以上の実績を積まれた先生のこの言葉は心に響きました。

クリニックの診療を閉めてご迷惑をおかけしていると思いますが、僕にとっては新たな分野を勉強させていただき、知的好奇心を満たしてゆく作業は何よりの清涼剤でもあり、贅沢な時間を頂いているとおもっています。

得られた知識を診療に反映させつつ、クリニックFでより良い医療を提供できるように頑張りたいと思います。

さて、長くなりましたが、僕のブログは先月滞在したLAでの話。

※※※

午後のドクター訪問のアポまで時間がありましたので、チャイニーズ・シアターと、スター・オブ・ハリウッドへ。

ダース・ベーダーもいます。

楽しい光景。

ミッキーマウスのスターもあるのですね。

エルトン・ジョン。

こちらリッキー・マーティン。

ハードロックカフェ ハリウッドブルーバードで食事をしましたが、ハーレー・ダヴィットソンも展示されていました。

この街にハーレーはよく似合いますね。


■2014年4月 第34回ASLMS in Phoenix⑦ Pasadena Rejuva You Medical SpaのDr.Floy Shieh ポルシェ911

おはようございます。今日は5月12日(月)。

クリニックFの診療日です。

今日は夕方から薬学部の講義に参加しなければなりません。

今日の診療は午後5時半までとなります。

※※※

なかなか一般の方には見て頂く機会がないかもしれませんが、論文の話を一つ。

こちらのLasers in Surgery and Medicine誌。

世界のレーザー医療関係雑誌の中で、最も権威ある雑誌です。

この雑誌の、Vol.46(S25) March 2014:p9 には、僕の今年の発表のアブストラクトがあり、サイテーション(Citation 引用)できるようになっています。

ジェルに溶ける新規ビタミンC GOVCを、フラクショナルレーザー機器を利用して導入したDDSの発表です。

機会がありましたら見てくださいね。

※※※

昨日は大阪に出張でした。今日は新大阪から新幹線通勤です。

途中、素晴らしい富士山の景色を見ながらの出勤でした。贅沢ですね。

さて、僕のブログ新国際学会周遊記は、先月滞在したロサンジェルスで訪問した、Rejuva You Medical SpaのDr.Floy Shiehのクリニックについて。

※※※

ビバリーヒルズの夜明け。

気持ちが上がります。

朝に車を走らせたのですが、案の定LAの交通渋滞にどっぷりはまりました。

年々渋滞がひどくなっている気がします。

普段ならば20分ぐらいで到着できるパサデナに、1時間以上かけたでしょうか?

到着したのがこちらのクリニックでした。

クリニックにはボディ系の施術機器が並びます。

6対4ぐらいでフェイシャルの施術が多いそうですが、それでも患者さんの4割がボディなのは多いですね。

Dr.Floy Shiehは、デミームーアの主治医としても知られていて

雑誌フォーブスなどにも取り上げられているアジア系の医師です。

共通に利用している機器が沢山ありましたので、良い情報交換が出来ましたよ。

対談を終えて外をみると、古いポルシェ911が。

日本では10年以上経過した車の自動車税が上がってしまい、手放してしまうことが多いのですが本当は僕も、古い車を大切に乗りたいのですけどね。


■2014年4月 第34回ASLMS in Phoenix⑥ 3次元画像解析装置 ベクトラハンディ サンタモニカ ザロブスター

おはようございます。

今日は5月10日土曜日。クリニックFの診療日です。

昨日、3D画像解析装置のベクトラハンディをクリニックFに納品いただきました。

こちらは、肌のたるみを評価する診断装置。

たるみの治療評価というのは客観的判断がしずらいのです。

今後レーザーやRF機器の評価に使用しようと思います。

さて、僕のブログは先月に滞在したLAはサンタモニカについて。

LAからサンタモニカへは、サンタモニカ・フリーウェイ(I-10)を使って一本です。

サンタモニカの海岸。

LAに来たなと感じる時ですね。

フェラーリ328も停まっていましたよ。

サンタモニカで有名なのは、やはりこの場所。

そしてこのサンタモニカピアの横にある、ザ・ロブスターというお店です。

かなりの有名店。

ちょうど日が沈む時に滞在したのですが。

まずはオイスター。時差ボケ解消に最適ですね。

日本産のはまち。

あさりのクラムチャウダー。

そして、出てきたのは3.5ポンドのロブスターです。

これは大きい。

でも4.5ポンドのものもあるのだそうです。

沈む夕日を見ながら。

素晴らしい日の入りでした。

ザロブスター。大好きなお店です。

おすすめしますよ。


■2014年4月 第34回ASLMS in Phoenix② ロサンジェルス ビバリーヒルズから

おはようございます。

今僕はASLMSの学会に向けアメリカに来ています。

開催地であるアリゾナ・フェニックスに飛ぶ前に、米国カルフォルニア州ロサンジェルスのビバリーヒルズに来ました。

昨夜はサンタモニカの海辺で会食。

LAに来たと感じる場所ですね。

サンセットが素晴らしかったです。

驚いたのはこの大きなロブスター。

3.5ポンドもあるそうですが、これよりも大きなものもあるのだとか。

今日は雑誌の仕事で、二人のドクターにインタビューもしてきました。

まずは午前中に訪れた、South PasedenaにあるRejuva You Medical SpaのDr.Floy Shiehと。

デミ・ムーアなどのハリウッドセレブも通院し、美容誌ばかりではなく、フォーブスなどの雑誌にも取り上げられるドクターです。

オーロラ、elight、emax、そしてeplusなどのシネロン社のバイポーラーRF機器を長年使っていたドクターで、その治療経験などをディスカッションしてきました。

患者さんはアジア人が約3割を占めているそうですが、やはり白人と比べると黄色人種はパラメーターの設定など治療が難しいと言っていました。

午後から訪れたのは、Dr. Rebecca Fitzgeraldのクリニック。

彼女はLanchemont Blvd.で開業する皮膚科医です。

学会の最新情報として、フラクショナルレーザーを利用した特に傷跡治療のドラッグデリバリーの話が話題になりました。

この10年間でレーザー機器の工学的な性能が上がっていますので、新たな適応が出来たのです。

今後数年で、研究してゆきたいテーマのひとつです。

高層階にある彼女のクリニックからは印象的なハリウッドの景色がこの通り。

米国の第一線の専門のドクターとディスカッションすると、色々と刺激を受けますね。


■2013年2月 サンフランシスコ出張②SPIE Photonics West 2013 BiOS 口演発表 無事に終わりました

米国はサンフランシスコに出張して2日目。

朝日が昇り、霧のサンフランシスコ。

僕は、アメリカ時刻の2013年2月2日から現地で開催されているSPIE Photonics Westに参加しています。

この学会は、一昨年前に発表する機会を頂いたボルチモアのCLEOと並んで、世界最大の工学系レーザー学会です。

僕の口演時間は、2月2日朝8時、プログラムの開始と同時に始まったTherapeutics and Diagnostics BiOS(Biomedical Options)の3人目。

早々に発表者と書かれた名札をもらい、緊張の中、なんとか約20分の口演を終え、ほっと一安心しました。

多くの質問が出ましたが、一人ひどいロシアなまりの英語で質問されて質問の内容がよくわからず、チェアマンに助けて頂いた事を除いて、無難に答えることができ、もちろん今後を考える上で細かい反省点などはあるものの、今の段階で出来ることをすべて出し切ることができたと、自分なりに満足度の高い発表になりました。

その後1日この学会の口演発表を聞いていたのですが、いつも出席する医学系のレーザー医学会とは比較にならないぐらい工学的に高度な発表や質問が多く出て、知的好奇心が非常に満たされました。次の研究のヒントも沢山頂きました。

そして、よくもこの若輩者の自分に、この学会で口演発表させていただく機会を与えられたものだと、改めて関係者の方々に感謝の気持ちで一杯になりました。

こちら、学会最初のコーヒーブレイク。

漲る活気が分かって頂けると思います。

サンフランシスコでは、米国レーザー医学会で良く会うレーザー会社の研究職の工学博士や、ビジネススクールで一期後輩にあたる米国のレーザー会社に勤める方(でもレーザー工学学会では大先輩なのですが)とも偶然再会することが出来て、非常に嬉しく、充実しました。

夜には、自分へのご褒美にとっておいたサンフランシスコバレエの公演チケットを持って、サンフランシスコオペラ劇場に向かいましたが、こちらも素晴らしい公演でした。

あと3日間学会で勉強させて頂いて、7日に帰国します。

 


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