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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:欧州 ルーマニア編

ヨーロッパ皮膚科学会会場

学会会場に入ると、ホテルのロビーで、会員の医師たちが皆くつろいでいます。

今回は日本で事前登録をしてきたので、あまり待つこともなく、無事に学会のレジストレーションを終えることができました。

ヨーロッパの学会は、良くも悪くも階級制?です。

参加者のクオリフィケ-ションによって名札のカラーが一人一人違うのです。

僕はDelegate(代表団(メンバー医師のこと))のブルーの名札でした。

会場でも、同じ色の名札を付けている人は、同じクオリフィケイションの会員ですので、初対面でも話がはずむという仕組みなのです。


ルーマニアの首都・ブカレストへ

さてこの列車、陸路で国境を超えるので、朝3時ごろに起こされて、出国手続きと入国手続きを車両で行いました。

ヨーロッパの国境を列車で超えたのは初めての体験。パスポートに汽車のマークがつくんですね。日付を消してアップしますが、こんなスタンプでした。

ちょっと嬉しかった反面、列車がブカレストに到着したのは、早朝5時半。

中途半端に飲んだお酒も切れず、ほとんど眠っていなくて、よれよれでした。

公共の交通機関が早朝で全くないため、駅のホームのATMでルーマニアのお金を引き出しました。

ブカレスト駅で、待ちのタクシーが沢山いたので、先頭のタクシーに乗ったのですが、これが間違いでした。

念のため料金交渉した後に車を出したのですが、ドライバーがいつまでたってもメーターを動かしません。

これは確実にぼったくるつもりだな、と思い

「メーターをちゃんと動かしてくれ」

と言ったのですが、

「今日は休日出勤なんだ」

と言って、動かす気配がありません。その場で降りたいと思っても、トランクに荷物も積みっぱなしです。

「メーターを使わないならお金を払わないよ」

と主張したら、

「それは困る! 俺には7人も子供がいて、大変なんだから!」

と、のたまうのです(笑)。

「俺だって日本に帰れば11人も子供がいて、もっと大変だ!」

と、僕も負けずに言い返してみましたが(苦笑)、冗談を交わして笑いあうような友好な関係にはなれそうもなく、そのうち払う、払わないで言い合いになり、結局最後は眠気と疲れに勝てず、もうとにかく早くホテルの部屋で眠りたい・・・と、ドライバーに提示された金額の半分を支払い、領収書を請求しました。

それでも相場の5倍以上ですからね。

ようやくホテルに朝の6時すぎに到着すると、今度はチェックインが12時までできないというのです。

今日のうちに学会会場に行かなければならないので、そんなわけにはいきません。

こちらもなんとか交渉してホテルの部屋に入れてもらい、シャワーを浴びて3時間ばかり仮眠を取りました。

僕のホテルは、ローマ広場と呼ばれている街の中心地にあったのですが、

今回の学会会場は、町の中心部よりかなり遠いところにあることが分かって、やむなく地下鉄を利用することに。

長い道のりを経て、やっと、やっとヨーロッパ皮膚科学会(EADV)が開催されていたRin Grand Hotelにたどりつくことができました。


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