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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:欧州 スウェーデン編

「北方の獅子」グスタフ・アドルフ

スウェーデンのヨーテボリの街は、もともとオランダから北方移住してきた人たちが定住したのが始まりなのだそうです。

今回僕はアムステルダムから飛行機でヨーテボリに入りましたが、同じルートで移住がなされたのだと思うと、ちょっと不思議な感じがしました。

ヨーテボリという街は、徳川家康と同じ時代に生きた、グスタフ2世アドルフというスウェーデンの国の基礎を作り上げた国王によって16世紀に作られた比較的新しい街なのだそうです。

街の中心にはこんなグスタフ王の像がありました。

さらに河岸まで歩いてみます。

綺麗な港に出ましたよ。

一枚写真を撮ってもらいました。

この岸辺にはスウェーデンのオペラ座があります。

とても素敵な建物です。

今回はスケジュールが合わずにこの地でオペラを観ることはできませんでしたが、チャンスがあったら来てみたいですね。

その後、川沿いを歩きながら散歩をしました。

中には釣りをしている人たちもいて、とってものどかでした。

大きな魚を釣り上げていましたよ。

海流が冷たいヨーテボリはフィッシュマーケットが有名で、ぜひ訪れたかったのですが、残念ながらこれは見れませんでした。

その他、綺麗な写真を幾つか撮りましたので、秋の装いのスウェーデンの写真をアップしておきますね。

スウェーデンの旗がいたるところに飾られていましたよ。

 


The Flying Scotsman

ワーグナー作曲で

「さまよえるオランダ人The Flying Dutchman(Der fliegende Holländer )」

という僕のお気にいりのオペラがあります。

ドイツの詩人ハインリッヒ・ハイネの作品から着想を得て、ワーグナーがオペラにしたもの。

この序奏を聴いたことがある方は多いのではないでしょうか。

神の罰によって永久に海をさまよい続けなければいけない、幽霊船のオランダ人船長のお話。

7年に1度だけ許された上陸のとき、船長のことを本当に愛する女性に出逢うことができれば、天寿を全う出来ると言うストーリー。

ワーグナーのオペラでは、ゼンタという女性が身を挺してこのオランダ人を救うこととなるのです。

ジョニー・デップの映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズは、このさまよえるオランダ人からモチーフを得たと言われていますよね。

「Flying」という言葉の日本語訳を「さまよえる」と訳したのは秀逸だと思いますが、この「The Flying Dutchman」は、エールフランスの統合前まで、オランダKLM航空のマイレージサービスを表す言葉で使われていました。

ウィットが効いていますよね。

そんなことを思い出したのも、この自転車をスウェーデンで見つけたからです。

ヨーテボリの街で見つけた、どうやらパブレストランの宣伝のようです。

スコットランド人のお店でしょうか(笑)

 


ヨーテボリの街並み

学会会場は山の上にありましたので、そこからメインストリートを海に向かって歩いてみました。

距離にして河まで3キロほどだったでしょうか。

こちらはヨーテボリで有名なヨーテボリ美術館の前のモニュメント。

学会の表紙にも使われました。残念ながら後ろの美術館の建物は工事中。

工事幕が掛かっていました。

この美術館を背にして河に向かって歩きます。

綺麗な街並みですよ。

これはヨーテボリのシンボルです。

街のいたるところで見ることとなりました。

ちょうど紅葉のシーズンでした。この日は晴れていたので気持ちいい散歩になりました。

河岸の港に向かってもう少し歩いてみました。

 


ヨーロッパ皮膚科学会で見つけたもの

今回非常に便利だったものがあります。

学会のWEBからダウンロードできた、EADVスウェーデンにおけるプログラムのiPhone限定アプリです。

重たいパンフレットを持たずに、これで移動できたのは良かったです。

技術の進化ですね。

来年の春季学会の開催先である、チェコ共和国の出店もありました。

2009年のEADVでは、開催地のベルリンからアウトバーンを南下してチェコのプラハまで行きましたが、とてもいい街でした。

今回はカールスバッドと呼ばれる街で開催されるそうです。

ヨーロッパ皮膚科学会は毎年国を決めての持ち回り制ですので、どの国も、次の学会に足を運んでもらおうと必死です。

会場にはいろいろと新しいものが展示されているのですが、ちょっと面白かったものをご紹介しますね。

この人はアイスマスクという新しく特許を取った商材を売っているスイス人でした。

箱の中には6つのタブレット状にみえる紙のマスクと、活性化液が含まれています。

タブレットを一つあけ、活性化液を注ぐと、ひんやりとしたアイスマスクになるのです。

この液体に特許があるらしいのです。

学会会場でも試してみましたが、しばらく氷のように冷たくひんやりして、5分ほど顔につけておくとスッキリします。

ワールドカップのサッカー選手が、試合中に筋肉を冷やすために使用したと言っていましたが、お手軽で、レーザーの照射後のクーリングによさそうですね。

この日は天気が良くて、とても気持ちのいい日でした。

学会会場の前にもこんな自転車に乗っている人が…。

ふと思ったのですが、どうやって乗るのでしょう??

会場の前で写真を撮ってもらい、学会会場を後にしました。

せっかく晴れましたので、スウェーデン・ヨーテボリの街並みを歩いてみました。


ヨーロッパ皮膚科学会のレーザー会社展示

2010年スウェーデンのヨーテボリで行われたヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の話に戻ろうと思います。

さて、学会会場ですが、ヨーテボリという土地で行われたからか、いつもよりも規模が小さく感じました。

レーザー機器関連企業で出展していたのは、クリニックFでも馴染みのあるところばかりでした。

フラクセル3DUAL と サーマクールCPT

を販売している米国ソルタメディカル社。

そして、合併二年目を迎えたイスラエル・シネロン/キャンデラ社。

トリニティ(e-max) と e-matrix(e2)は僕のクリニックでも大活躍しています。

さらにライムライト、タイタン、ジェネシス、パール、アキュチップを統合するXEOシステムを販売する米国キュテラ社。

そしてこちらはニキビ跡、傷跡を治療するエコツー(eCO2)を販売する韓国ルートロニック社。

アファームMPX、エリート、アコレードを販売する米国サイノシュア社や、肝斑治療のHOYAコンバイオ社メドライトC6を展示するブースもありましたよ。

また、それ以外でも写真のイタリアのDEKA社や

フランスのQuantel社などのヨーロッパ勢のレーザー会社もあり、興味深かったです。

今回も会場で指摘を受けましたが

「Dr.Fujimotoのクリニックほど幅の広い治療機器を揃えているクリニックは、世界的に見てもあまりないでしょうね。ぜひ一度行ってみたい!」(笑)。

最近似たようなことをあちこちで言っていただくので、嬉しいやら、「ちょっと買いすぎかな・・・確かにあの機械を買わなかったら、もうちょっと今頃経営も楽になっていたかも・・・」と時々反省してみたり(!?)複雑な気持ちもありますが(苦笑)。

そんなクリニックFですが、毎年年末にレーザー機器を購入するために、次に購入するべきレーザー機器の査定に入っています。

一つはフラクセルリペアという、日本に導入されていないCO2フラクショナル機器の個人輸入です。

これは機器の大きさが大きすぎるので、ちょっと躊躇しているんですよね。小さなクリニックなので、すでにレーザー機器に占領され、インテリアもスタッフもレーザーの影で霞んでいるような状態なので(笑)。

そして、先月クリニックFでもテストさせていただいた韓国ジェイシス社のイントラセル。

ヨーロッパ皮膚科学会と同時期に行われた日本美容外科学会でも評判になったようですね。こちらはクリニックF専属モニターのレポート待ちです。

そしてもう一つ、以前から目をつけていて、クリニックFでのデモ待ちの米国サイトン社。

フラクショナルレーザー部門では、2940nmエルビウムヤグのProFractionalーXC

レーザー部門では、1319nmのNd:ヤグのサーマスキャン

IPL部門ではBBLとスキンタイト

という機種をインストールできるジュールという機器を販売しています。

非常に高い技術力を持つカルフォルニアのパロアルトの会社。

独自のスキャニングシステムと クーリングデバイスを持っています。

僕は、2004年の米国ダラス開催の米国レーザー学会で発表されたフラクショナルレーザー機器に感動し、これでニキビ肌や毛穴や肝斑など、日本人が悩んでいて治療法に決着がついていない症状について、次世代の治療が可能になるとの強い信念のもと、クリニックFでは、フラクショナルレーザーおよびRF機器はほぼすべてのものを使用してきました。

フラクショナルレーザー機器はソルタメディカル社がオリジナルですが、このサイトン社の優れたスキャニングシステムを持っているこの機器は、以前から使用してみたかった機器の1つでした。

ちょうど会期直前に、アジアパシフィック部門の大きな人員移動があったそうで、聞いてびっくり。でも、この場で本社スタッフに直談判して、ようやくデモ機をクリニックFに入れてもらえることになりました。

サイトンの採用している2940nmのエルビウムヤグの波長がアジア人の肌に合うかはわかりませんが、テストさせていただき、結果をまたご報告しようかと思っています。

 


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