レーザーをはじめとしたエネルギー医療機器を専門にする医師となってすでに20年以上が経過しました。
この20年はエネルギー治療デバイスには本当に多くの革命的な発明が数年おきに起こり、それぞれを追求することが僕の楽しみでもありました。
現在クリニックFには、40台以上の肌のための医療機器が並んでいますが、僕はクリニックFにあるすべての世界中のレーザーメーカーの本社に実際に足を運び、
MBA取得者としてまず社長と対談し、
工学博士号を持つ技術者として新しい機器の開発にかかわった責任者技術の話をして、
医師及び、医学博士としてキードクターと討論する。
こんなことを20年も続けてきたことになります。
詳しくは僕のブログ、新国際学会周遊記をご覧ください。
https://takahirofujimoto.com/blog/
そうしてくると、なんというか業界のいわゆる情報通になることができますので、いろいろな情報源から最新の情報が入ってくるようになります。
しかしながら、この図に示す通り技術革新が速いために、同種のエネルギーデバイスを自社で作れない場合もあります。
その場合に行われる手法は主に二つ。
一つ目は、技術者を引き抜くことです。
レーザー治療業界でも、天才的な発想ができる工学者は数名しかいません。そうした有名な設計者は、他社に引き抜かれることも多くあります。それも数年おきに。
光治療機器の専門メーカーが、ピコレーザーを作りたい場合、一から作るのであれば、技術者を引き抜くのが一番です。
ああ、Mr.TがC社に行ったから、いよいよピコレーザーを販売する準備だなとか。(笑)
ですが、もっと多くなされているのが、OEMです。
過去に販売された機器の中身が全く同じものを、他社で外装を変えて自社製品として売るのです。
中身が全く同じ製品がアジア、欧州、米国地域ごとに、4社で外装が違う製品が同時に売られていたこともあります。
現在アメリカFDAで認可されている機器は約400。
依然として多くの機種がデビュー前です。
この業界、コロナでお休みをいただいていましたが、そろそろ再興しそうですね。
今年が楽しみです。