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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:毛穴

プラズマライフサイエンスイノベーション研究体シンポジウム

今日は東京都市大学にて開催されているプラズマライフサイエンスイノベーション研究体シンポジウムに参加させていただいています。

講演_1

講演_2

講演_3

講演プレゼンの準備ができました。

今日は1日、大学の先生方と共にプラズマ医療の未来についてディスカッションしたいと思います。


プラズマ治療機器「ネオジェンスパ」の講演座長

2月28日、パシフィックセンチュリープレイス丸の内17階にて、プラズマ治療機器である「ネオジェンスパ」の講演座長をさせていただくことになりました。

自費研

プラズマの名前がつく治療機器は数多くありますが、エネルギーベースの美容医療機器としての性能 に加えて プラズマ洗浄 および プラズマ殺菌の効果が加えた事が、どういった生体効果につながるか、医学工学の観点から考察してゆきたいと思います。

自費研_2

“~自費研ハンズオン~プラズマ医療で集患力アップ!最新のエビデンスとアジアンスキンでの知見”


特集 「プロビタミンCの機能と応用」

執筆にかかわった、FRAGRANCE JOURNAL 2015/9月号が届きました。

特集 「プロビタミンCの機能と応用」です。僕もこの分野の研究開発にかかわって15年以上。レーザー治療との相性もとても良いです。

下記抜粋して載せておきます。

是非機会がありましたらご一読ください。

〇百花斉放,プロビタミンCの時代…アイ・ティー・オー 伊東 忍

 
〇レーザー施術後のケアとプロビタミンC…クリニックF 藤本幸弘

 
〇新規ビタミンC誘導体のにきびへの効果…明和病院皮膚科・にきびセンター 黒川一郎


〇L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルの臨床効果及び脂腺細胞でのNF-κBシグナル伝達減衰作用…池野皮膚科形成外科クリニック 池野 宏


〇新規両親媒性ビタミンC誘導体GO-VCの臨床効果…アイ・ティー・オー 永田 武・吉井 唯,おさめスキンクリニック 納 さつき,かおるクリニック 佐藤 薫,クリニックモリ 森 文子


〇 新規ビタミンC誘導体“3- グリセリルアスコルビン酸(VC-3G)”の有用性…成和化成 研究部 佐々裕介・勝山雄志・中村清香・吉岡正人


〇親油性を付与した水溶性ビタミンC誘導体:パルミチン酸アスコルビルリン酸(APPS)…昭和電工 事業開発センター応用化学品研究所 加藤詠子・井口里紗・佐伯夕子


〇新規高浸透性アスコルビン酸誘導体テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)のトータルアンチエイジング素材としての展開…ニッコールグループ コスモステクニカルセンター 横田真理子・矢作彰一


〇アスコルビン酸リン酸エステルナトリウムの香粧品への幅広い有用性…DSMニュートリションジャパン パーソナルケア部 淵端三枝


「毛穴の開き」と「毛穴の黒ずみ」の治療の違い

おはようございます。8月20日(土)、今日もクリニックFの診療日です。昨日の雨で都心はすっかり涼しくなり、今日は湿度はあるものの、久しぶりに過ごしやすい気温ですね。

さて、最近クリニックFへ頂くお問い合わせのなかで似たような御質問が続きましたので、ここでお話しておきたいと思います。

それは、毛穴についてです。

「毛穴が気になる」「開いてしまった毛穴をなんとかしたい」といったお問い合わせは以前からよく頂いています。

実際レーザー/光治療が得意としている分野の一つで、毛穴の悩みはレーザーによる治療が有効ですので、クリニックに通ってくださる患者さんも多くいらっしゃるのです。

そんな中、最近増えてきたご質問に

「他院でeCO2やフラクセルなどの施術を何度も受けてきたが、毛穴の開きがまだ気になるし、黒ずみもとれない。クリニックFでなんとかしてもらえますか?」

「黒ずみをとるのにどの機種を選択するべきですか?」

といったものがあります。

どうも、「毛穴の開き」と「毛穴の黒ずみ」を一緒に考えられているようなのです。

A.毛穴が開いてしまいそれを改善したい

ということと、

B.毛穴の黒ずみを改善したい

ということは、似ているようですが異なります。

(この話は、以前に僕がこのブログでも書いた、ニキビ治療の名医とニキビ跡治療の名医は必ずしも一緒ではない、という話にすこし似ていますね。)

まず、原因が異なってきます。

A.は加齢によるもの、または生まれもった肌質によるもの、そして活性酸素により年齢はまだ若いのに毛穴が開いてしまっている場合もあるかと思います。

それに対し、

B.は、日々の新陳代謝や汚れの付着の中で、毛穴を中心にある過酸化脂質を綺麗にとりきれていない、落としきれていない

ということが背景にあります。

B.は、A.が深刻化することによって、さらにとること、落とすことが困難を極めますから、A.とB.は密接につながっているといえますが、全く同じ問題というわけではないのですね。

ここをドクター・患者さんの双方が理解し、分けた上で、治療法を論じる必要がある、というわけです。

AについてもB.についても、レーザーで改善出来ることはもちろんありますが、厳密に言うと使用する機器は異なります。

まず、A.「毛穴の開き」の改善についてはレーザーが得意とするものであり、根本的な改善が可能です。

ここ数年で飛躍的に進歩したフラクショナル系のレーザー/光/RF機器が選択肢にまず上がりますが、念のためここで今一度お伝えしておくと、これらの機器はパラメーターの設定が極めて大切で、熟練が必要です。

治療機器は単なる道具にすぎず、機器が同じであっても、その使用方法により治療効果は全く異なってくると考えたほうがいいと思います。

レーザー機器の使用法については、個人個人の医師が経験をもとにバラバラに使用している状態であり、同じ機器が隣のクリニックにあったとしても、まったく異なる使用方法をされているケースがほとんどであるということです。

さらにいくつかの機器を組み合わせた治療が必要ですので、フラクショナル機器を何台か持っているクリニックを選択されたほうが良いでしょう。

クリニックFでの治療では

●浅い毛穴に関しては、フラクセル3 DUAL

●深い毛穴に関しては eマトリックス

を、毛穴治療のファーストチョイス、としています。

eCO2(エコツー)やスマートサイドドット、エッジフラクショナルなどの強めのCO2フラクショナルレーザーは、瘢痕やニキビ跡の治療などには適していますが、毛穴治療には少し強すぎると思います。

また、このブログでも繰り返しお話していますが、レーザーを一度も照射したことのない皮膚にフラクショナル機器を最初から照射するよりも、その前にレーザー/光治療による“皮膚の基礎工事”が成されていたほうがよりよい結果を望めます。そうしたことを理解されているドクターに診て頂くのも良いかと思います。

さて、続いてB.「毛穴の黒ずみ」の改善について、医療で何ができるかを考えてみましょう。

Bは、皮脂が酸化したことによる黒ずみが原因です。

洗顔の方法を始めとしたスキンケアの問題によるものもありますので、こちらは別に考える方がよいでしょう。基礎化粧品を見直してみる、クレンジングの方法を変えてみる、ということも必要となります。

主治医がいくら努力して治療プランを組み、実際の治療にあたっても、こうした日々のスキンケアや生活の仕方でその治療が水の泡になってしまうこともあるのです。

クリニックで B.毛穴の黒ずみを解消するために行う治療を行う場合は、A.毛穴を縮める治療 とは異なることを、その原因と共にお伝えしましたが、実際B.のためにできることを挙げてみましょう。

Bをクリニックで行う場合には、

①レーザーピーリングのできる機種

②乳酸などを使用するケミカルピーリング

を加えて脂質を溶かし皮膚を研磨する、その上で

③ビタミン導入等(使用するビタミンは良質なものであることが必須)でpHバランスを整え、活性酸素を除去する

・・・といったような、レーザーと美容の施術方法を合わせたコンビネーションが効果的かと思います。

もちろん、先にも書いたように、毛穴が開いてしまっていることで、皮脂の酸化=過酸化脂質が“穴”の深くに残ってしまい、それがクレンジングなどではなかなか取りづらい、ということはあるでしょうから、毛穴を縮めていくこと(穴が浅くなり小さくなりますから黒ずみをとりやすくなります)は有用ですし、皮下のコラーゲンやエラスチンを増やすためのレーザー/光機器を選択照射し、肌質を改善すると、皮脂が出にくい肌になります。

まとめると、毛穴の問題で悩まれている方をクリニックで治療していく場合には、その目的に合わせて、A.の施術、B.の施術、A.+B.の施術が必要になる、ということになります。

ただ、クリニックFでは、院長の僕のポリシーとして、B.の施術のみを積極的に行う事はありません。

B.は短期的に見ると効果があるように見えますが、長期的にみると予後が悪化するケースがあり、クリニックFの診療方針である「肌質の改善」につながる「基礎工事から行うレーザーアンチエイジング」にはならないからです。

できる治療でもやらない、というのは時に難しいことでもありますが、診療方針にひとつ筋を通し、そこをぶらさないということも、クリニックFのように小さくてマニアックなクリニックには必要なことだと思っています。

 

 

 

 


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