ヤマハ『音遊人』に掲載されました。

少し前に取材を受けていた、ヤマハの会員誌『音遊人 2026 Autumn』が届きました。
今回は管楽器60周年の特集。その中で「息を吹き込む楽器は健康増進にも有効」というテーマについて、医学的な立場からお話をしています。
僕自身、医師である一方で、子供の頃からクラシック音楽に囲まれて育ち、今でもピアノを弾き、オペラやコンサートに足を運びます。
ですから、僕にとって「医学」と「音楽」は、それほど離れた世界ではありません。
管楽器を演奏するという行為を医学的に眺めてみると、なかなか面白い。
息を深く吸い、一定の圧力を保ちながら長く吐く。呼吸筋を使い、姿勢を保ち、指を動かし、譜面を読み、周囲の音を聴きながらタイミングを合わせる。
考えてみれば、かなり高度な全身運動であり、同時に脳のトレーニングでもあります。
しかも音楽には、運動とは少し違う利点があります。
「楽しいから続く」のです。
健康のために毎日30分運動してください、と言われるとなかなか続かない。でも、好きな曲を吹く30分なら、いつの間にか過ぎてしまう。
医学では、何をやるかと同じくらい、続けられるかどうかが重要です。
そう考えると、楽器というのは案外優秀な健康器具なのかもしれません。
今回こうして、長く親しんできたヤマハの媒体で、医学と音楽についてお話しできたことを嬉しく思います。
そしてせっかくなので、掲載誌を持ってクリニックFの院長室のピアノの前で一枚。
結局のところ、音楽は「聴くもの」でもありますが、「自分で音を出すもの」になると、また別の世界が始まるのだと思います。



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