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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

■NY出張2011冬⑮ NYメトロポリタンオペラ グノー ファウスト カウフマン

NY滞在三日目。

この日は日曜日。NYメトロポリタンオペラでグノーのファウストを見に行きました。

公演は昼の1時から。

明るい時間にこの場所に来ることはなかったのですが、雰囲気が違いますね。

さて、入り口から入ろうとするとものすごい混雑です。

実は、メトの入り口はもう一つあるのをご存知ですか?

ちょうど地下1階にあたる駐車場の目の前にある入り口があるのです。

僕は迷わずそちらに。

こんなにすんなりと入れました。

ファウストを題材としたオペラは、グノーの他にベルリオーズのファウストの劫罰も有名です。

こちらは昨年、この国際学会周遊記でも登場して、すでにファウストのストーリーは触れていますよね。

今回のグノーのファウスト。

現在オペラ界のスーパースターのヨナス・カウフマンがファウスト役

マリーナ・ポプラフスカヤ(Marina Poplavskaya)がソプラノのマルグリート役

ポプラススカヤは、昨年の日本のメトロポリタンオペラ公演で、「ラ・ボエーム」ミミ役のアンナネトレプコの代役にバルバラ・フリットリが入り、バルバラ・フリットリが演じるはずだった「ドン・カルロ」のエリザベッタ役の代役を日本で演じてくれたのですよね。

同じくドンカルロで来日公演に来てくれたドレスデン出身のバスのルネ・パーペ(René Pape) がメフィストフェレス役

でした。

こちら、現地でのマスコミの報道です。

“Met superstar Jonas Kaufmann was a vocally splendid Faust. Marina Poplavskaya’s sound was shimmering, plush, and penetrating. René Pape’s Méphistophélès was all suavity and calculation,” raved The New York Times when Des McAnuff’s new production premiered at the Met last week.

“Rarely has that score sounded more captivating than in the rhapsodic account by the Met orchestra under the guidance of the young conductor Yannick Nézet-Séguin” (Associated Press).

前評判も極めて高く、チケットも取りにくかったのです。

オペラは演出家によってほぼ全ての評価が決まるといっても過言ではないですが、ファウスト博士の研究室のセットが次々と入れ替わる演出は素晴らしく、喝采浴びていましたよ。

会場は皆総立ちでした。

12月1月とこのカウフマンを前面に押した演出のファウストがNYメトロポリタンオペラで公演されたのちに、ウィーンから始まる世界公演に出るようです。

終わった時には夜も更けていました。

メトロポリタンオペラの左右のシャガールの壁絵にしばしの別れを告げてきました。

ラボエーム、蝶々夫人と続いて、ニューヨークでの素晴らしい三夜でした。


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