2017 AAD Summer Meeting。
レーザーのセッションを聞き終えました。
米国皮膚科学会でもお馴染みのドクターで、僕のFB友達でもある Arisa Ortiz, Eric F. Bernstein, MD, Kimberly J. Butterwick, Neil S. Sadick, Robert A. Weissによるセションでした。
議題は以下の6つ。
1)血管系疾患を最高効率で治療するにはどうしたら良いか?
2)フラクショナルレーザーによる観血もしくは非観血リサーフェシング施術を、Energy-Based Devices と組み合わせる施術。
3)色素斑をターゲットとした新しい戦術
4)スキンタイトニングの新製品。
5)非観血の脂肪溶解機器及びセルライトに対する新たな治療法
6)レーザー光治療機器をいかに安全にフィラーと組み合わせするか?
日本では少し廃れた感じのあるフラクショナルレーザー機器は、米国では未だに第一線の機種。
クリニックFでは、ヘイローやスマートサイドスクエア、フラクセル3デュアルなどの機種が一線で動いていることを考えると、日米の違いというよりも機器の使用方法の違いなのではないかと思います。
日本人の患者さんは、まだ肌質を若々しく入れ替える「リサーフェシング」という言葉にピンと来ていないのではないかと思います。
脂肪やセルライトによる痩身機器は、日本で評判の良い機器が必ずしも評価が高いとは言えないようで、人種差によるものもあるのでしょうね。
ただ、色素系レーザーと違って、この分野の治療法も治療機器も未だ完成したとは言えず、新たな機種がどんどん開発されているのも事実。
日本の学会であれば、この分野に臍帯血由来の幹細胞上澄液を加える話が出てきますし、クリニックFでもレーザーアシストのドラッグデリバリーは最も得意とする分野でもあるのですが、こちらは一部の商材しかFDAでは認可されておらず、ディスカッションには至りませんでした。
むしろアジアの方が進んでいる分野ですね。
やはり、情報も機器も人も自分の足と目、耳、頭を使って取材するに限ると、当たり前のことですが改めて思いました。