昨日・今日と、日本ドラッグデリバリー学会が芝の慶應義塾大学薬学部の校舎で開催されています。第30回目の開催。
昨日も約800人の研究者が集まって、活発にディスカッションが行われていました。
僕はクリニックから移動がすぐなので、聞きたい演題がある時間帯をちょっと休診にして聞きに行き、また戻ってきたりしています。
僕の研究対象は、レーザー、光、近赤外、マイクロ波、高周波を含む電磁気学なのですが、レーザーを軸に研究を続けているうちに、レーザーアシストによるドラッグデリバリーの分野は避けて通れないと思うようになりました。
こちら、昼の特別講演。
ドラッグデリバリー 30年の歴史を振り返るというものでした。
この分野は医学、工学、薬学を結び、さらにナノテクノロジーなどの材料精密加工技術や分子制御が係るのです。
ちなみに特別シンポジウムの演題を少しご紹介すると、
「ターゲティング型DDSの設計と評価」
「インテリジェント材料とそのDDSおよび再生医療への応用」
「ミトコンドリア標的型核酸ナノキャリアの開発と今後の展開」
「核酸デリバリーのための高分子ナノキャリア設計」
「抗がん剤内包高分子ポリマーミセルの臨床試験」
「ゼラチンハイドロゲルDDS技術を取り入れた骨・軟骨再生医療」
「細胞シート工学の基礎研究と将来展望」
「粘膜免疫のユニーク性に基づく粘膜ワクチンの開発・免疫創薬への新展開」
という感じ。
僕の専門のレーザーの分野の発表をされた先生方とはディスカッションに加わることも出来ましたが、この分野、本当に質が高い研究がなされています。
どの分野も本当に興味深く、講演に聞き入ってしまいました。
僕も、もっともっと勉強しなければなりません。