今期のニューヨークのメトロポリタンオペラ METライブニューイングも週末の土曜日から今季最終章。
第10章マスネ作曲サンドリヨン(シンデレラの事です)が始まります。
オペラを敷居が高いと言って敬遠する人もいると思うのですが、音楽、舞踊、絵画、文学の4つの近代芸術の集結であるオペラを楽しまないなんて、人生における喜びを一つ無駄にしているようなものだと、僕は思います。
特に映画館で楽しめるMETライブビューイングは、価格安く、すべてに日本語の字幕が入り、状況によってカメラワークも多彩です。演者のアップがあったり、物語の背景や舞台裏まで紹介されますので、とてもわかりやすく映画を観るようにオペラを楽しむことができるのです。ポップコーンを食べながらオペラを観られるわけですからすごい時代です。
オペラ初心者の方、これからオペラを趣味にしたい人にはお勧めですし、オペラ好きが観てもとても楽しめます。
僕も海外出張や打ち合わせの合間を見て、一作1週間の上演期間中になるべく映画館に足を運ぶようにしています。
映画館での一回の鑑賞は3600円で高めですが、実際に同じ席でオペラを見るとしたら軽く10倍を超える価格になりますので、お得感があるのですよね。
過去10年。パーフェクトに10作観られた年もあれば、今年の様に9作終わった段階で、5作品しか観られなかった年もあります。
先月に来年度のメトロポリタンオペラのライブビューイングの題目が発表されたのですが、これがかなりいいのです。
最初はヴェルディのアイーダから始まり、毎年一作品やっているワーグナーの作品は、ヴァルキューレ。
アイーダはワールドカップサッカーの応援歌、ヴァルキューレはフランシス・コッポラの地獄の黙示録の冒頭のヘリコプターのシーンで使われましたので聴き覚えがある人も多いと思います。
こうした曲が、どのような背景の元で演奏されているのか、ぜひご体験いただきたいですね。