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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:中東 イスラエル編

シネロン社の戦略会議

シネロン/キャンデラ社の社長 Louis P Scafuriが現在来日中ということで、昨日は銀座で行われた会議兼ウェルカムパーティーに招待していただきました。

Louisとは昨年8月のタイ開催のIMCAS ASIAでお会いして以来。

今回はちょっと間が空いてしまったかんじがありますが、それまでは世界各国の学会で度々顔を合わせていました。

昨日も、

そういえば、ベルリンでも会ったよね。パリでもニースでも会ったね。

みたいな話になりました。

この会議は、シネロン社のディストリビューター、国内のキードクターを対象に開催されました。来年以降にリリースが予定されているシネロン社新製品情報を含む、非常に興味深いものでした。

シネロン社は設立10年。

「オーロラ」、「ポラリス」、「リファーム」、「ギャラクシー」、「トリニティ」・・・など、独自のバイポーラーRF(elos)システムを主軸に機器開発をしてきました。

この独自路線がシネロン社を米国一のレーザー会社にしたのですが、昨年社歴40年の老舗であるキャンデラ社を買収しましたので、現在は米国にある約30%のレーザー機器がシネロン・キャンデラ社の製品ということになります。

シネロン社が今年デビューさせた「eMatrix(e2)」は、クリニックFでも特に深いニキビ跡に対する治療で活躍していますが、シネロン社でも“Leading the Paradigm Shift”として紹介されていました。

来年はシネロン社は少なくとも3つの製品を市場に投入するそうです。すべてを明らかにすることはできないとのことでしたが、一つ面白そうな機器はこのePrime 。

たるみやボリューム、肌の色彩などを治療するRF機器だそうです。

現在は世界で5台の機器がデモ機として販売されていて、アジアには香港のヘンリーチャン医師が持つ一台だけだそう。

シネロン社の新機種となると、うちでも導入を考えたいなあ。

今度ヘンリーに会ったら情報を聞いてみたいと思います。


シネロン社 CEOの来院

今日は診療が始まる前に、イスラエルのシネロン社社長Doron GerstelがクリニックFを訪ねてくれました。

オーロラ、ポラリス、ギャラクシー・・・シミ、たるみ、ホワイトニングなどに効果のあるバイポーラーRFの「ELOSテクノロジー」を開発しているシネロン社は、これまでも日本市場に多くの画期的な機械を投入してきました。

ドロン社長は、先月11月に僕がイスラエルを訪問した時は、ちょうど海外出張中で会えなかったのです。

考えてみれば、10月にパリで行われたヨーロッパ皮膚科学会(EADV)以来の再会です。

今回はイスラエルからアメリカに行く途中、日本に24時間ぐらい滞在している間にクリニックFを訪問してくれたことになります。

とても嬉しかったですよ。

今回の話のメインは、彼らが新しく開発したRF機器。マトリックスRFがいよいよ日本デビューする事についての話でした。

この機器は、細かいしわなどを治療する機器です。

いわゆるフラクセルとサーマクールを組み合わせ、よりマイルドな設定にしたもので、肌の入れ替えとタイトニングを行うことが可能なのです。

機械のデモ機が上陸したら最初に使わせてもらえることになったので、また追ってブログでご報告しますね。


イスラエル出張番外編~ゴルゴ13

「ゴルゴ13」の連載が始まってから、今年でとうとう40年を迎えたとのことです。この8月でしたか、150巻も発売されましたよね。

あのクオリティを低下させることなく、連載を続ける「さいとうたかを」さん率いるサイトウプロの能力には脱帽です。

「ゴルゴ13」とは、ご存じの方ばかりだと思いますが、主人公の天才スナイパー・デューク東郷のコードネームです。

この名前は、イエスが十字架を担いで磔にされたというイスラエルの名所「ゴルゴダの丘」。そして亡くなった日時である13日の金曜日からキリスト教の最も忌み嫌う文字と数字を繋げた名前なのだそうです。

日本ではゴルゴ“ダ”と濁って発音しますが、あちらの人は「ゴルゴタ」と発音していましたね。今回のイスラエル滞在中、ゴルゴダの丘に着いたときには、

「この丘から、ゴルゴの名前をとったのか・・・」

と、感慨深かったですよ。

漫画の中ではデューク東郷自身はこのコードネームを気に入っていないらしく、この名前で呼ばれることを嫌っているのですが、いつかこの漫画を読んだときに、デューク東郷のスイスの取引銀行の暗証番号を「56513」にしていたのを覚えています。

実はお気に入りなのかも知れません。

そういえば、かの麻生総理もこの漫画の大ファンで、世界情勢は「ゴルゴ13」で勉強しているとおっしゃっていたとかいないとか。

「さいとうたかを」さんは、既にゴルゴ13の最終回のストーリーまで決めていらっしゃるとのこと。

総理のためにも、これからクライマックスに向けますますおもしろくなってほしいと思います(笑)。


さらばエルサレム

長い道のりを経て、エルサレムから帰路につくことになりました。

もう24時間後には日本についているはずです。

僕を案内してくれた運転手さんと写真を撮り、空港に送ってもらいました。

最後に見えた、エルサレムの遠景です。

わずか数時間の滞在でしたが、ここで得られた経験をもとに、次のステップに踏み出したいと思いました。

 


ゴルゴタの丘と聖墳墓教会

岩のドームから、再びキリスト教区を聖墳墓教会にむかって歩いてゆきます。

この教会はキリスト教徒にとって記憶すべきいくつかの場所を祭っているのです。

聖墳墓教会(Holy Sepulchre)は、その名の通り、キリストが十字架に架けられたゴルゴタの丘に建っています。

そして、この教会の内部には、キリストの遺体が埋葬されたお墓があるのです。

トンネルをくぐり、僕の目の前に突然現れたのがこの聖墳墓教会でした。

教会に入り、右手の階段を登ると、その場所は、かの有名な「ゴルゴタの丘」でした。

ゴルゴタの丘という名前から、僕は野原ある丘のようなものを想像していたのですが、今は教会の内部にあるのですね。

すぐ左のイエスの十字架が建てられたとされるこの場所には、祭壇がありました。

祭壇の下には小さな穴があるそうで、この穴に十字架が建てられたのだそうです。

多くの人たちが祭壇の下にもぐっています。

おそらくキスをしているのでしょうが、長い行列で僕は穴を見ることが出来ませんでした。

階下にはゴルゴダの丘の割れた岩が見える場所がありました。

階段を降りると、十字架から降ろされたイエスの遺体が、アリマタヤ出身のユダヤ人ヨセフによって降ろされた場所とされる石が祭られています。

このヨセフは、イエスの処刑を行ったローマ帝国のユダヤ属州提督のピラトゥスに願い出て、イエスの遺体を引き取ったと新約聖書の4つのすべての福音書に記載があります。

12人の愛弟子すらも全員が逃げ出した状況下で、イエスの遺体を引きとり、香料とともに亜麻布でくるんでイエスの埋葬を引き受けた行為は、当時さぞかし勇気があったのでしょう。アリマタヤのヨセフは、聖人として今も祭られています。

さらに左手に進むと、イエスの埋葬された「復活の御堂」があります。

この中にイエスの墓があるのですが、こちらも小さな部屋に入るために長い行列があり、残念ながら中に入る時間はありませんでした。

僕の母はクリスチャンなのですが、まだ僕が小学校に上がる前に、このイエスの最後の日の聖書の記載について、話してくれた記憶があります。

僕は仏教徒でクリスチャンではありませんが、この教会は、どうしても訪れてみたかった場所だったのです。クリスチャンであれば、きっと涙を流したことでしょう。

この日もひっきりなしに人が訪れていました。


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