おはようございます。
今日6月7日(金)はクリニックFの診療日です。
今日の朝は髪を切ってさっぱりしてきました。
こちらはドイツで購入したクリスティアン・ティーレマンのワーグナーのための本。
限定のサイン入りです。
さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、引き続き先月滞在したドイツでのお話です。
イタリア出張までになんとか終わらせたかったのですが、海外のジャーナルに出した論文の最終校正や、海外学会でのアブストラクト作成、新規に企画を依頼されている痩身専門クリニックの機器選択などの残務がたくさん残っており、今回は断念。
診療と打ち合わせの合間にできるだけアップしていこうと思いますが、今日仕上げられなかった分は渡航先のイタリアでアップしたいと思います。
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ドレスデンのゼンパーオーパーに、先頭で入りました。
観ての通り見事な設備と豪奢な装飾です。
4年前に来た時よりも内装が変わっています。
圧倒され、気持ちが高揚していきます。
窓の外には、前夜祭を待つ多くのワグネリアンが見えます。
このゼンパーオペラでの前夜祭のチケットを購入できなかった人たちのために、広場には大きなプロジェクターが配備されています。
いよいよドレスデンの日が暮れてゆきます。
こちらのリヒャルト・ワーグナー生誕200周年前夜祭、記念式典は
■クリスティアン・ティーレマン 指揮
■ヨナス・カウフマン テノール
リヒャルト・ワーグナーがドレスデン時代に初演した、数々のオペラの序曲とテノールのアリアが演奏されたのです。
第一幕の曲目は以下の通り。
●「さまよえるオランダ人」序曲
●「ファイスト序曲」
●「リエンツィよりリエンツィの祈り」
●「リエンツィ序曲」
●「ローエングリン」第一幕への前奏曲
●「ローエングリン」よりグラール語り「遥かな国へ」
ファンなら誰もがドレスデンのこの会場で聴いてみたいと思う、名曲ばかりです。
会場にはテレビカメラも入りました。
この日この会場にこうしていられる至福のひと時を皆が感じ入り、極上の演奏に満たされて幕間に入ります。
様々な場所から興奮した声が聞こえ、こうした場独特の一体感に会場が支配されていくのがわかります。
僕も記念撮影です。
休憩をはさみ、後半です。
「タンホイザー」より
●「ローマ語り」
●「タンホイザー序曲」
の二曲。
タンホイザーでは劇場の横の扉が突然開き、男女の合唱団が入場し、観客席の横で歌うという演出。
前からドレスデン交響楽団。
右後ろから男声、左後ろから女声合唱団の声が聴こえるという、初めて味わった特殊な演出に驚きました。
最後にティーレマンとカウフマンに花束が贈呈されます。
ドイツ出身のヘルデンテノール。1969年生まれのこちらのカウフマンですが、1994年のデビューからしばらく大きな注目を浴びることはなかったと聞いています。
しかしながらじわじわとその名を轟かせるようになり、30代も半ばになって世界各国から絶賛されるようになります。
この世界では遅咲きと言われることもありますが、僕ももうずいぶん前から注目していました。
今では誰もが知るスーパースターに成長しましたね。
ドレスデンの会場を出てみるとあたりは真っ暗に。
さて、ホテルに帰ろうかというところで、オーロラビジョンの方向を観てみるとティーレマンとカウフマンのトークショーが始まりました。
これは翌朝の新聞のトップに掲載されていましたよ。