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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会22 ヴォデヴィチ修道院と白鳥の湖

モスクワに移動した日の午後、500年近い歴史を持つユネスコの世界遺産、ノヴォデヴィチ修道院に見学に行きました。

1524年にスモレンスクがモスクワ大公国に併合された時に作られたこの修道院。

かなり広い敷地なのですが、周りがすべて高い壁に囲まれています。

モスクワの観光地で、なぜこの場所を最初に選んだのかというと、この修道院の横にある湖で、チャイコフスキーが白鳥の湖の構想を練ったといわれているからです。

修道院に入る前にまず湖に行ってみました。

まあ湖というよりは沼に近い感じ。

こんな「泳ぐな」の看板もあり。

ちょっと期待外れだったかなと思ったのですが

確かに美しい湖に見えるような写真も撮れるようです。

この修道院のシンボルであるスモレンスキー聖堂は、1524年の建築です。

内部のイコンとフレスコ画は確かに見ごたえがありましたよ。

修道院の横にはウスベンスカヤ教会。

内部も見事でした。

 


2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会21 サンクトペテルブルグからモスクワへ

さて、翌朝、サンクトペテルブルグの空港に向かいます。

こちらその朝に配達された新聞。

空港までの途中は観光地図もないので名前はわからないのですが、のようなブランデンブルグ門みたいな門もありました。

何かの凱旋門なのでしょうか?

空港につき、モスクワ便を待ちます。

機内でThe  Moscow Timesを読みましたが、こちらはノルウェイとの領土問題の話。

ノルウェイとロシア国境の海上で油田が発見され、その線引きが問題になっているのです。

日本は島国で、陸続きの国境を守った経験がないので、国境は常に攻めることで均衡を保つという、国際外交的概念が育ってこなかったんでしょうか。

いろいろと思うことがありましたよ。

モスクワ空港からはまた鉄道を使い、市内に移動します。

ちょうど5日前に訪れた、モスクワの駅に着きました。

 


2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会⑳ サンクトペテルブルグ出身の歌手といえば?

やはりアンナネトレプコを外すわけにはいきませんよね。

街を歩いていても、街が生み出した世紀の歌姫の本が売られていました。

彼女は1971年にロシア南部のクラスノダールに生まれ、サンクトペテルブルク音楽院で声楽を学んだのです。

1988年にロシア人指揮者ヴァレリー・ゲルギエフがマリインスキー劇場の芸術監督となり、ネトレプコの才能に注目し大役に抜擢。

一躍世界にその名が知られるようになりました。

こちらは今回僕がお土産で購入したDVDとCDです。

 

 

 


2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会⑲ 「琥珀(コハク)の間」はどこに?

日本に帰国して、サンクトペテルブルグに行ってきたというと、「琥珀(コハク)の間に行った?」 という質問がよく返ってきます。

さて、質問です。

「琥珀の間」はサンクトペテルブルグのどこにあるのでしょう?

1 エルミタージュ美術館

2 ペテルゴーグ(ピョートル大帝の夏の宮殿)

3 エカテリーナ宮殿

*******************

琥珀の間は、その名のとおり部屋全体の装飾が琥珀で出来ており、これは世界で唯一のものです。

琥珀は、第二次世界大戦のレニングラード包囲戦中に解体され、ドイツ軍に持ち去られて、行方が分からなくなりました。

1980年から始まった復元作業により、2003年の建都300周年に、完全に復元されたのですが、伝説の琥珀の間が公開されると人気が沸騰して、入場制限が続いています。

ちなみにウィキペディアでは、こちらの1917年に撮影されたオリジナルの「琥珀の間」の写真をアップしていましたので、こちらに転用させていただきました。

さて、琥珀の間は、エルミタージュ美術館の中にあると思われている方が多いと思うのですが、どうでしょう?

実はサンクトペテルブルグから南に30kmも離れたエカテリーナ宮殿の中にあるのです。

こちらに行くには1日がかりのツアーなので、今回は訪れることができませんでしたが、二年前には訪れていますので、ご紹介しますね


2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会⑱ チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」

なにはともあれ、ネヴァ川の対岸にあるホテルサンクトペテルブルグ劇場に、開演数分前にたどり着きました。

こちらでの演目はチャイコフスキーの「白鳥の湖」

エルミタージュ劇場の劇団員が、このホテルでショーをするということだったようです。

ちょうどカリビアンクルーズのクルーズシップの中継場所にもなっていたようで、クルーズ船にいる人たちはシャンパンを片手に幕間を楽しんでいましたよ。

窓の外にはクルーズシップが停まっているのが見えます。

チャイコフスキーの「白鳥の湖」といえば、オデット(白鳥)とオディール(黒鳥)の二役の主役の演じ方が話題になりますよね。

このチャイコフスキーは、ワーグナーのオペラ「ローエングリン」を高く評価していたといわれているのですが、白鳥の湖はこのオペラ「ローエングリン」を参考にしているという説をご存知ですか?

善良な人物(「白鳥の湖」だと女性、「ローエングリン」だと男性)が悪い魔法によって白鳥に姿を変えられてしまうという物語の根本にある筋書き、そして「ローエングリン」の第1幕第3場で現れる「禁問の動機」と「白鳥の湖」の「白鳥のテーマ」が極めて似ていると指摘されているのです。

このオペラで使用される、「ローエングリンの結婚行進曲」の美しい旋律は、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

僕はこのオペラがとても好きで、特にドイツのドレスデンのゼンパーオペラで観たときの印象は強く、一番の思い出として今も残っています。

劇場はホテルに付属していたもので一流のものとは言えなかったのですが、内容は見ごたえがありました。

終わって外に出てみると、日が沈む時でした。


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