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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:大学院~工学系

東大化学科 合田圭介教授の研究室へ

昨日は東大化学科の合田圭介教授の研究室へお邪魔させていただきました。

10名ほどの東大教授の対談集の本を読んでいた時に、凄く聡明なコメントを幾つもされていて、ぜひともお会いしたいと思っていたら、全くの偶然で別のお知り合いから、合田先生をご紹介いただけることになったのです。

願えば叶うもの。関係者の方々に御礼申し上げます。

実際に研究室の実験施設を見学させていただきましたが、実験装置は、取得したサンプル→分離測量→データ取得→AIを使った画像解析まで一気通貫の見事なシステムが多く、まさに理工の知の結晶でした。

僕も理系の研究者としては、分析機器の精度が変わることによってパラダイムシフトが起こる体験を幾つもしてきましたが、こうした新たな発想の分析機器を作ることが、科学を進化させてきたことは明らか。

この機器があればこんな検証もあんな検証も出来るとどんどんアイディアを思いつき、思わずニヤニヤしてしまう自分がいました。笑。

再生医療やエクソソームなどの分離の研究もされているので、今後の成果が楽しみです。

マーケティング技術の向上によりアカデミックな分野から離れてしまった感のある美容医療ですが、エビデンスのある科学に引き戻したいですね。


10年前 レーザーの論文

10年前。

工学部大学院の博士課程でガツガツレーザーの論文を書いていた頃です。

トップネームで一年で5報も書いていたのか!

コロナ前まで年間20回の海外出張を20年やってきたので、まあ数えて400回以上は海外渡航した事になりますね。

今年はまだ受理された英語の論文は無く、海外学会の研究発表が4回のみ。

レーザー医学の発展のためには、もう少し頑張りたいですが、まあ仏道学院にも通っていたしそんな感じですかね。

10年前のブログはこちらから

https://takahirofujimoto.com/blog/blog/post_59836/


交番磁界による痛み治療機器「ait」

交番磁界による痛み治療機器「ait」 を試用体験しています。

友人の会社が投資している企業による製品で、難治性の線維筋痛症などに対しても効果が認められ先月より保険診療にも適応される様になったものなのですが、以前効能の機序についてアドバイスを求められたことがあるんですよね。

MBAの後輩がこの機器の営業をしているという、思いがけない偶然も。

さて「交番磁界」とは? 耳慣れない方もいるかもしれません。

交番磁界(こうばんじかい)は、時間と共に大きさと方向が変化を繰り返す磁界のことを言います。導体に電流を流すと、その周りには流れた電流の大きさに応じた強さの磁界が生じます。導体に流す電流が交流の場合には、交流電流は時間と共にその大きさと方向が変化するので、それによってできる磁界の大きさと方向も電流と歩調を合わせて変化するのですが、このような磁界を交番磁界というのです。

機器=エネルギーデバイスを用いた医療はまだまだ可能性が無限に広がる分野です。

古くは人工心肺機器、最近ではレーザー機器など、まさに医学と工学の接点が様々な形で見いだされるわけですが、さらに近年はこうしたエネルギーデバイスがサイトカインを放出して、傷を速く治すとか痛みを取ると言った様々な生体反応を持つ事がわかって来ました。

そんな中で磁界を用いた治療器も存在感を増してきています。

磁界を用いたものーー例えば「ピップエレキバン」などは馴染みがありますよね。

ピップエレキバンに見られる効果は、専門的に言うと「永久磁石を貼ったもの」ということが言えます。永久磁石では磁界の方向は変化しませんが、こちらの機器「ait」では先に書いた「交番磁界」を使用しています。

交番磁界とはつまり磁界の方向が一方向で、ベクトル(向きと強さ)だけが周期的に変わるもの。

さらに回転磁界というより複雑な、数極以上の電極が入れ替わることで磁界の方向が時間とともに変わるものもあります。

こうした生物学的、薬理学的以外の、工学的な刺激に対する生体の反応は、レセプターを介さないために、なかなか捉えることができません。

例えば、放射線が人体に与える影響も、明確に閾値があるわけではないですよね。

しかしながら、確実に体感や効能がある事も事実。

今後は次世代シークエンサーなどを利用して、事実が明らかになってくるのでしょうね。

工学と医学の融合。今後の研究が楽しみです。


交番磁界による痛み治療機器,工学と医学の融合

交番磁界による痛み治療機器「ait」 を試用体験しています。

友人の会社が投資している企業による製品で、難治性の線維筋痛症などに対しても効果が認められ先月より保険診療にも適応される様になったものなのですが、以前効能の機序についてアドバイスを求められたことがあるんですよね。

MBAの後輩がこの機器の営業をしているという、思いがけない偶然も。

さて「交番磁界」とは? 耳慣れない方もいるかもしれません。

交番磁界(こうばんじかい)は、時間と共に大きさと方向が変化を繰り返す磁界のことを言います。導体に電流を流すと、その周りには流れた電流の大きさに応じた強さの磁界が生じます。導体に流す電流が交流の場合には、交流電流は時間と共にその大きさと方向が変化するので、それによってできる磁界の大きさと方向も電流と歩調を合わせて変化するのですが、このような磁界を交番磁界というのです。

機器=エネルギーデバイスを用いた医療はまだまだ可能性が無限に広がる分野です。

古くは人工心肺機器、最近ではレーザー機器など、まさに医学と工学の接点が様々な形で見いだされるわけですが、さらに近年はこうしたエネルギーデバイスがサイトカインを放出して、傷を速く治すとか痛みを取ると言った様々な生体反応を持つ事がわかって来ました。

そんな中で磁界を用いた治療器も存在感を増してきています。

磁界を用いたものーー例えば「ピップエレキバン」などは馴染みがありますよね。

ピップエレキバンに見られる効果は、専門的に言うと「永久磁石を貼ったもの」ということが言えます。永久磁石では磁界の方向は変化しませんが、こちらの機器「ait」では先に書いた「交番磁界」を使用しています。

交番磁界とはつまり磁界の方向が一方向で、ベクトル(向きと強さ)だけが周期的に変わるもの。

さらに回転磁界というより複雑な、数極以上の電極が入れ替わることで磁界の方向が時間とともに変わるものもあります。

こうした生物学的、薬理学的以外の、工学的な刺激に対する生体の反応は、レセプターを介さないために、なかなか捉えることができません。

例えば、放射線が人体に与える影響も、明確に閾値があるわけではないですよね。

しかしながら、確実に体感や効能がある事も事実。

今後は次世代シークエンサーなどを利用して、事実が明らかになってくるのでしょうね。

工学と医学の融合。今後の研究が楽しみです。


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