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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:北米 ボルチモア編

CLEO:2011 ボルチモア⑩ シカゴへの移動

ボルチモアの滞在では貴重な工学系レーザー学会のの発表があったりと、興味深く過ごすことができました。

ここからまた移動です。

ボルチモア空港では、やはりオーリオールズのグッズが多かったですね。261

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そして名物のカニです。

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クラブケーキはおいしかったですよ。

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ここから僕は次の目的地であるシカゴに向かいます。


CLEO:2011 ボルチモア⑨ ロックスアンダソン博士の選択的熱融解理論はもう古い?

さて、クレオの学会会場には

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写真のような暗い部屋で、プレゼンテーションを用いて演題発表するブースと

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こうしたレーザー機器の展示会場が併設されているのですが、一部展示会場の中で講演をする場所がありました。

日本でもコンベンション会場で、このような場所が設けられることはありますよね。

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企業によって招待された講師によるセッションなのです。

今回この会場では特にレーザーの臨床医療利用の話が多くて、非常に興味深く聞きました。

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中でもいくつか面白かった演題として、以前のブログでも触れたPTSDや、外傷性の脳障害に対する、赤色光の低レベルレーザー治療が応用されている発表がありました。

皮膚科の世界ではレーザー光がコラーゲンやエラスチンを作る線維芽細胞の活性化をさせますが、一部の光は、脳組織の再生も促進するんですよね。

また、痛みの治療のためにPhotonic Needleというものを使って鍼治療のような治療を行っている施設の発表もありました。

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医用レーザー技術は、1983年にサイエンス誌に受理されたロックス・アンダソン博士の「セレクティブフォトサーモライシス(選択的光融解理論) Science 29 April 1983 Selective photothermolysis」をもとに構築されてきました。

しかしながら、30年前のこの理論には、いくつか実際の臨床データと食い違う点があり、

「必ずしもすべて正しいわけではない」

と、経験あるレーザー専門医たちに指摘されてきました。

これには僕も同意します。

ですが、未だにロックス・アンダソンのグループが、医用皮膚レーザーに対するほぼすべての特許を持ち、米国レーザー医学会の重鎮であり、研究者も全てがロックス・アンダソン率いるウェルマン光医学研究所を目指すことから、こと皮膚科医療レーザー技術に関しては「選択的光融解理論」を掘り下げる理論ばかりが研究されてきたという歴史があります。

今回工学系のレーザー医学会に参加して、さまざまなインスピレーションをいただきましたが、今世紀に開発された工学レーザー技術の素晴らしい点を医学に生かすためには、

■フラクショナルレーザーの出現でほぼ検討が終わったレーザー光の 「治療(皮膚変生)」 効果

よりも むしろ 

■レーザー光のスキャニング能力を使用した皮膚症状の 「診断」 技術

に、開発の重心をかけたほうが良いのではないかと思いました。

たとえば、現在のレーザーのスキャニング技術やOCT技術を利用すれば、

①顔全体をレーザーによってスキャンして顔のどの位置にシミや毛穴があるかを場所を同定。

②それぞれが、どの深さまで病変があり、どの種類のレーザー光を当てればよいかを予測。

③それぞれの病変にとって、最も適切な波長をチューナブルに選択

④ピコ秒以下のパルス幅の短いレーザーを、1000Hz位でスキャニング照射して、病変部を一瞬で照射蒸散。

・・・なんてことができるのではないでしょうか。

普段利用している医用レーザーの理論よりも、はるかに難しい工学レーザー理論を学会会場で聞いていると、数学Iを習った後に基礎解析や物理学を習い苦戦するより、微分積分を習ったのちに基礎解析や物理学を習い直すような、レーザー医療の学問に対する鳥瞰ができるような気がしました。

レーザーや光を含む電磁波の波動とは、ある媒質自体の振動であり、この振動がエネルギーと運動量を輸送する空間中を動いているわけですから、これをきちんと説明するためには、最低でも微分波動方程式 (differential wave equation)あたりを理解していないといけないのですよね。

これからも技術の進歩は進むでしょうが、この工学系レーザー学会CLEOに参加したことで、自分も医学と工学の両側面からレーザー機器の開発に関わっていけたらと強く思いましたよ。


CLEO:2011 ボルチモア⑧ National Aquarium

再度GW期間中に訪れたアメリカ・ボルチモア出張記に戻ります。

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ボルチモアには、ボルチモア美術館という名所があります。

この美術館は、世界最大のマティスコレクションがあることで名高く、機会があれば一度行ってみたいと思っていました。

2009年、南仏ニースに行ったときマティス美術館を訪問したことはこのブログでもご報告させていただきましたが、実は僕自身の個人的趣味で言えば、マティスに傾倒したことはあまりないのです。マティスの作品が魅力溢れる芸術作品であることは理解しつつ、その世界観を咀嚼しきるだけの感性が、まだ僕にはないのかもしれませんね。

それでも「世界最大のマティスコレクション」と聞いてしまうと、つい興味をひかれます(笑)。

しかしながらこの美術館は学会会場から遠く、ボルチモア自体はそんなに広い街ではないものの、残念ながら開催期間中に行く時間を確保できそうにありません。

代わりに・・・1時間半の昼休みを使って、もうひとつの名所 インナーハーバーにある国立水族館にちらっと行ってきました。

こちらも全米最大級といわれる水族館とのこと。ハイシーズンには長蛇の列ができるそうです。

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高い場所から水槽を覗いているのは、くじらでしょうか。実はこの写真を撮影した場所は、1階から階段を4階まで上がったところ。下から見上げるのとはまた違った景色が眼下に広がります。

非常にインパクトのあるレイアウトで、僕はこの場所が一番気に入ってしまいました。

建築は、ピーター・シェマイエフという水族館建築では有名な建築家だそうで、大阪の海遊館も彼によって手がけられているそうです。

この水族館が完成したのは1981年。30年前ということになります。80年代初頭にできているのだとしたら、当時はさぞや話題になったろうと想像します。

2011年現代を生きる僕達は、国内でもしながわ水族館や八景島、美ら海水族館・・・など、イベントフルな水族館に慣れていますが、30年前・・・自分が小学生だった頃を思い出すと、水族館という場所は魚の水槽がただただずらっと並び、その中の魚を見るための場所でしかなかったと思うのです。その建物自体も含め、立体的に水族館を楽しむ、という概念はあまり当時なかったですよね。

限られた時間の中急ぎ足で回ったので、あまり良い写真は撮れなかったのですが、いくつかご紹介しましょう。

入口、アメリカ最大のエイばかりを展示した水槽。

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Wings in the Water と名づけられた水槽。

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サンゴ礁の魚や

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カサゴだらけの水槽。

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熱帯雨林を再現したドームなど

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見どころは沢山ありましたが、イルカのショーなどは残念ながら見ることができませんでした。

さあ、急いで学会会場に戻ります。


CLEO:2011 ボルチモア⑦ 学会会場展示場

さて、再びGW期間中に訪れたアメリカはボルチモアの話に戻ります。

CLEO(工学系レーザー学会)学会会場の展示場は、いつもの医学系レーザー学会と展示会社も展示品も全く違い、非常に興味深かったです。

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会場の入口。

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こちらが館内地下1階の地図。だいたい建物の形と動線がわかるでしょうか?

地下一階ではレーザー機器メーカーの展示が行われ

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こちらの二階の小さな部屋で、レーザーの講演が開催されます。

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毎日講演と講演の間に1時間半ぐらいの休み時間があるのですが、その時になると本当に多くの参加者がロビーに出てきます。

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皆レーザー談義に花が咲いています。

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展示会場で、社名に日頃からなじみのあるレーザー会社は、コヒレント社ぐらい。日本では見る機会もない、ものすごい数のレーザーが並んで圧感。さすが、アメリカ レーザー天国です。

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展示してある機器も、特許などが絡んでいて、写真を撮りにくい雰囲気でした。

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これは右レーザー筐体から赤色光が、左のレーザー筐体からオレンジ色の光が出ていて、中央のプリズムで光が交差しているのがわかりますよね。

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こちらのブースはレーザー技術を使ってとても小さい模型を作る会社の展示でした。

右の双眼顕微鏡をのぞいてみると、とても小さな「自由の女神像」が見えたのですが、たぶん像の高さは1mmぐらいでしょう。それにしてもすごいナノ技術です。

上のようなサッカーボールのようなフラーレンの立体構造や、とても小さなパリのエッフェル塔の模型なども、簡単に作り上げてしまいます。

魅力的な技術ですね。


CLEO:2011 ボルチモア⑥ ベーブルース

前回のブログでも話しましたが、ボルチモアの出身者で有名な人物に、レッドソックスとヤンキースで活躍した、米国の野球の神様といえるベーブルースがいます。

ベーブはその愛嬌ある表情やその性格から、アメリカスポーツ界初のアイコンとなりました。

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ちょうど学会会場から歩いて数分のところにベーブルースの生家がありましたので、ちょっと行ってきましたよ。

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こんな感じの場所です。

家の内部はベーブルース博物館になっています。

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ルースが打ったすべてのホームランの記録も展示されていました。

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最後は1935年に打った714号でした。

この記録は、1974年にハンクアーロンに破られるまでは大リーグ記録でしたよね。

僕が小学校の時には巨人の王貞治がこの記録をいつ破るか、いつも話題になっていたのを思い出します。

この博物館でちょっと面白いと思ったことは、ルースが40歳となるまで、ルース自身も含めて、ルースの誕生日は1894年2月7日と信じられていたのだそうです。

この博物館にボルチモアの登記所に保管されていたルースの出生証明書が展示されていたのですが、

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1895年2月6日と書いていますよね。約1歳年上だと勘違いされていたのです。

ルースの時代は子供が成人する率が非常に低く、9人いたルースの兄弟のうちで成人したのはルースともう一人だけだったのだそうで、そうしたことも関連しているのでしょうね。

不思議なこともあるものですね。

ボルチモアに来たので、おすすめのところってある?

とアメリカの友人にメールを打ったのですが、

No real recommendation for Baltimore … except don’t get mugged!

If there is a baseball game, the stadium is one of the best in the country.

Have a safe trip.

というメールが返ってきたので、せっかくなので球場も観てみました。

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ボルチモア・オリオールズは、アメリカMLB、アメリカンリーグ東地区所属のプロ野球チーム。本拠地はオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ。

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ちゃんとベーブルースもいました。

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それにしても綺麗な球場です。


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