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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:北米 ハワイ編

【国際学会周遊記 高温高圧の土地が生体に与える影響】

【国際学会周遊記 高温高圧の土地が生体に与える影響】

ハワイや死海など高温・高圧の土地は、ただ暑いだけではありません。そこで感じた「空気の重さ」や「太陽の力強さ」が、身体にも心にも不思議な影響を与えていることに気付きました。

◆高圧の恩恵:酸素の増加と運動能力の向上

例えば、死海は海抜マイナス410メートルという地球で最も低い場所。空気に厚みがあり、一歩踏み出すだけで肺に入ってくる酸素が濃いと感じるほどです。この地は気圧が平均海水面760mmHgと比較しても約800 mmHgと非常に高く、吸入酸素分圧が海面より約8 %高くなります。実際、ここでは酸素を吸う量が増え、普段は息苦しい人でも楽に歩けることが多いそうです。慢性閉塞性肺疾患の患者さんが数週間滞在したところ、動脈血酸素分圧や運動耐容能、睡眠時の酸素飽和度が改善したという報告もあります。また、海面と死海の気圧の違いだけでピーク酸素消費量が増えたという研究もあり、高圧環境はまさに“自然の酸素療法”のように作用するのです。

◆暖かい気候は痛みと機能を和らげる

ハワイや地中海のような温暖な場所でリハビリテーションを受けた人々は、関節の痛みや病気の活動性が低下し、効果が長く持続する傾向があると言われています。実際、欧州の関節リウマチ患者を対象にした研究では、温暖な地中海でのリハビリを受けたグループが、冷涼なノルウェーで同じプログラムを受けたグループよりも状態が改善し、その効果が3か月後も続いていたそうです。また、神経筋疾患の患者を暖かい環境でリハビリしたところ、痛みが減り、歩行距離が伸びるなど、多面的な改善がみられたという報告もあります。
さらに、気候療法を受けたリウマチ患者へのインタビュー研究では、「景色が美しくて気候が運動を後押ししてくれる」「他の患者と励まし合うことで孤独感が減る」といった声が聞かれました。単に気温や湿度が高いだけでなく、環境そのものが治療になると実感させられます。

◆太陽の恵みとマイナスイオン

死海に数週間滞在したノルウェー人患者の調査では、血中ビタミンD濃度が大きく増加し、増えた分だけ痛みや病気の活動度が減ったと報告されています。ハワイのように日照時間が長い土地では、こうしたビタミンDの恩恵を受けやすいでしょう。
また、滝や海辺に多く含まれる負の空気イオンは、うつ症状を軽減する効果があるというメタ解析もあります。海風に吹かれると気分が晴れるのは、科学的にも裏づけがあるのですね。

◆注意点:高温は呼吸機能に影響することも

一方で、暖かい地域に住むことには注意も必要です。米国の大規模調査によると、平均気温が上がると肺活量がわずかに下がる傾向が見られました。暑さそのものが呼吸機能を抑える可能性があるため、高齢者や呼吸器疾患のある方は無理をせず、自分の体調と相談しながら過ごすことが大切です。

◆旅を終えて

高温高圧の土地は、単なる観光地としての魅力だけでなく、身体にも心にも恩恵をもたらしてくれます。気圧の高さは自然の酸素バーのように作用し、暖かい気候は痛みや疲れを和らげ、太陽や海風は心を軽くしてくれる——旅の途中で出会った人々や自分自身の体験を通じて、そんな実感を得ました。もちろん、暑さの影響には気をつけながら、自然の力を上手に取り入れて楽しみたいものです。


【新国際学会周遊記──ワイキキに舞う“ʻAuana”の夜】

【新国際学会周遊記──ワイキキに舞う“ʻAuana”の夜】

ハワイの夜は、あっという間に色を変える。
水平線に沈みかけた太陽が、オレンジから紫へと移ろう瞬間、僕はアウトリガー・ワイキキ・ビーチコマーのロビーを抜けて、小さな劇場の入口に立っていた。

2024年12月に開幕したシルク・ドゥ・ソレイユ初のハワイ常設ショー(ʻAuanaシアター、784席)。上演時間は約80分、週5日公演(2025年7月現在)
この地にシルク・ドゥ・ソレイユが常設劇場を開く──そう聞いたとき、正直「ラスベガスの派手な舞台とはどう違うのか」と半信半疑だった。
しかし、幕が上がった瞬間、その疑念は波間に溶けるように消えていった。

◆ ʻAuana──「彷徨う」という物語

ʻAuanaとはハワイ語で「彷徨う」を意味する言葉。
舞台は8つの章に分かれ、カヌーで海を渡るポリネシアン航海から、月の女神ヒナ、観光時代のワイキキへと、時空を超えて展開する。
円形の小劇場にいる観客は、まるで波に揺られながらその旅路を共にしているようだ。
宙を舞うフープ、しなやかに交差するイカリアン・ゲームのアクロバット、そして水を使ったボウル・アクトの透明な輝き。
それらはハワイの“自然”と“人”が持つエネルギーを、身体芸術という言語で語りかけてくる。

◆ 文化への敬意と身体表現の融合

このショーを観ていて何よりも感銘を受けたのは、単なるフラダンスやポリネシアンの炎ショー的な「観光向けハワイ」ではない画期的なことだ。ハワイにいるのを忘れてしまうほどのクオリティの高さ。
衣装デザイナーのマナオラ・ヤップ、文化監修のアーロン・サラ博士らが監修し、フラやモーオレロ(物語)へのリスペクトが舞台全体に息づいている。
伝統と現代がシームレスに溶け合い、アクロバットの動き一つひとつが“祈り”のように感じられ、さまざまなな色のレーザー光線が飛び交い、最後は全ての演者が虹色を一つ一つ表現していたのだと気づく。

◆ 医学と芸術の交点として

観劇しながら、僕はふと考えた。
人間の身体は、訓練と美意識によってここまで極限に研ぎ澄まされるのか──と。
医学的視点で見れば、筋力・柔軟性・バランス、いずれも解剖学的に理想を超えるレベルだ。
だが、ここにあるのは単なる肉体の実験ではなく、文化や物語を背負った“身体性の芸術”である。
これは、僕がレーザー医療の臨床現場で、音楽や視覚環境を通して患者の痛覚を和らげる試みに似ている。
人は、視覚や音楽を通じて生理反応さえ変え得る
──ʻAuanaの舞台は、それを芸術として体現した空間だった。

◆ 余韻として

終演後、ワイキキの海風を受けながらホテルへ戻る道すがら、ふと足を止めた。
遠くから聞こえてくるフラ・ドラムの音色に、さっきの舞台が重なる。
観劇とは、ただ座席で過ごす80分だけの体験ではなく、心に残る「余韻」が本当の価値なのだと再認識する。
身体が語る文化の記憶──それは教科書では絶対に学べない、まさに人間理解への入口だ。
素晴らしいショーなので、ワイキキに来るすべての人にお勧めします。


ハワイの風と空気

ワイキキに来ると心が穏やかになりますね。

ハワイの風と空気からかなあ。

今回は多少のストレスもありましたが、まあこういうゆったりとした時間は大事ですね。


ダイヤモンドヘッド

明日には帰国なので、そういえば何故か登った事がなかったダイヤモンドヘッドに登りました。

今はWEB予約が必要で入山料5ドルかかるんですね。

登り降りで約1時間。

https://www.facebook.com/1486146253/videos/pcb.10239347539895170/1740708999916401

そういえば半年前には骨折して歩けなかったなあと思い出しながらも登山。笑。

汗だくで上がりましたが、頂上の風は気持ち良かった。


ワイキキに帰る途中に大きな虹

ワイキキに帰る途中に大きな虹が。こちらの虹は色が濃いですね。

そのうちカムチャツカの地震と津波情報が携帯電話でバンバン鳴り出し、大渋滞に。

ホノルルの街は津波到達予測19時10分を前に、18時には完全に閉まってしまいました。

なんとかレンタカーを返してホテルに戻ると、エレベーターは止まり、レストランも全て閉まり、部屋に帰れないと言ったらエバキュエーションセンターが作られてるからそこに行けと!予期せぬ避難生活です。

支給されたのは水だけでした。ビスケットぐらい置いて欲しかった。

津波の速さは海の水深によって決まります。

これは物理学でいう浅水波の理論に基づくもので、津波は深い海では極めて高速で移動します。

津波速度は重力加速度と水深の積のルートで表されます。

重力加速度(9.8 m/s²)、水深(m)が関与します。

たとえば、水深4,000mの外洋では約200 m/s(時速720 km)に達します。これは旅客機並みの速度です。

陸に近づいて水深が浅くなるにつれて減速し、波高が増しますので要注意だったのですが、ワイキキではほとんど水位が変わらずと確認できて、1時間半あまりの避難所生活で部屋に戻れました。

ツナミはそのまま英語になっていますが、米国ではとんでもない津波が来るかもと報道されていました。

慣れていないので予期できなかったんでしょうね。海外だと色々起きますね。


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