2年前にはウィーンのジルベスターコンサートにいました。
ヨハンシュトラウスのコウモリでした。
2年前にはウィーンのジルベスターコンサートにいました。
ヨハンシュトラウスのコウモリでした。
本年の診療も全て終わりました。
今年クリニックFにいらしてくださった患者さん、ご指導くださり、時に超えるべき壁を提示して下さった諸先生方、諸先輩方、様々なインスピレーションとエネルギーを与えてくださった各企業やメディア、関係者の方々、いつも支えてくれたスタッフ、友人、知人、家族・・・今年お世話になった全ての方に感謝申し上げます。
なんとか今年もここまでたどり着くことが出来ました。皆様のお陰です。
本当にありがとうございました。
このあと片付けをして羽田空港国際線ターミナルへ。
行き先はスペインです。
2016年も引き続きよろしくお願いいたします。
2015年12月31日 クリニックF院長 藤本幸弘
おはようございます。
12月31日午前11時。今年最後の診療日が始まりました。
2015年も残すところあと13時間です。
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2015年は思いがけず忙しい一年となりました。
通常の診療や研究、学会での論文発表業務に加え、外資系レコード会社では最大手であるユニバーサルミュージック合同会社よりお声掛け頂き、CDシリーズを監修することになったのです。
テーマは「自律神経とホルモンを活性化させるクラシック/ジャズ」。
「藤本先生の聴くだけでスッキリ」シリーズとして一年の間にテーマ別で6枚のCDがリリースされました。「痛み」の軽減をテーマとしたもの、「悩み」の改善をテーマとしたもの、また僕の臨床における専門である「美容」や「アンチエイジング」に特化したもの・・・といったラインアップなのですが、この中の一枚に「不眠」をテーマとしたものがあり、不眠を解消するクラシックの名演奏を11作品選んでまとめたところ、こちらに反響がありました。
まず、クリニックにこれらのCDを置いたところ、6枚の中から患者さんが最も欲しいと仰るのがこのCDであったこと。
メディアの方々や各企業の方から様々な興味が寄せられたこと。
また昨日もこのブログで書きましたが、6枚の中からこのCDが選ばれ、現在ANAの国際線で聴くことができるようになっていること。
加えて現在、「睡眠」と「枕」についての書籍などに関するお話をいくつか頂いているのです。
これは、睡眠について不安に思われたり、悩まれている方がそれだけ多く、どうしたらよく眠れるのか? といったことに対し大きな関心が寄せられていることの表れなのでしょうね。
***
たぶん同業のドクターには似た思いを持たれている方も多いと思うのですが
職業柄、僕はその人の顔(主に皮膚と目、口元)、首や頭蓋、肩の周りや背骨を中心とした上半身の形状を見れば、彼あるいは彼女が良い睡眠をとれているか、睡眠に適した枕を使うことが出来ているかどうかすぐに判断することが出来ます。
皮膚というのは人間にとって最大の臓器であり、嘘やごまかしは一切利きません。
また、持って生まれた資質や形状はあるものの、首周りを中心とした上半身というのは長い年月をかけて最終的な形が作られていくものです。
骨や筋肉、脂肪に刻み込まれた傾向や癖、左右の非対称性がどこまで促進しているかといった部分含め、姿かたちはその人の生活習慣を如実に物語ります。
また、見た目の健やかさ、美や若さを決定づけるのも浮腫みを感じさせない血色の良い顔面に漲るエネルギーや、背骨でしっかりと支えられた姿勢、詰まりのない首や肩、左右の対称性といったものに依るものが大きいことに異を唱える方はいないことと思います。
国籍や住む国、性別や生きる時代、職業などによって、皮膚の色他ある特定の人種としてDNAに組み込まれる情報、食べるものや住居、生活の中で何を良しとするのか何を善とするのかといったことなどは細かく異なりますが、どの国、どの時代に生きても変わらぬものもあります。
そのひとつが睡眠です。
ヒトという動物の一種である以上睡眠は必要不可欠であり、眠るときヒトは誰しもがある一定時間横になります。
もちろん睡眠の長さは人それぞれで、一日3~4時間しか眠らない(眠れない)人もいれば、毎日8~10時間といった長さで連続睡眠をとる人もいることでしょう。
しかしながら、眠る時間数は大局的に大きな問題ではありません。
レオナルド・ダ・ヴィンチやナポレオン、エジソンなどショートスリーパーとして名高い偉人がいる一方、毎日10時間以上寝ていたアインシュタインのような人もいます。
問題はその「質」と、一日その眠りにつく数時間必ず頭を乗せる「枕」です。
体重比でおよそ10%を占める頭部には、ここで言及するまでもなく身体の司令塔「脳」が収められており、また人の美醜や若さの指針となる顔もここにあります。
良い質の眠りに恵まれれば、自律神経やホルモンを活性化させるために脳はその間よく働き、若さと活力が約束されます。
またその人に合った良い枕があれば脳が喜ぶ健やかな眠りが誘われるだけでなく、身体に不自然な体勢を強いることなくうまく力を抜くことが出来ますので、それにより顔や首の皺、エラや顎のハリ、皮膚の質感、首~肩~鎖骨のラインやデコルテの美しさなどまで変わってきます。
浮腫みや顔の左右対称性にも影響は及ぶことでしょう。
脳には脳にしかできない仕事があり、しかも眠っている時間にしか達成できないことがあります。
眠りという人にとって限りなく無意識の時間にその脳が収められている頭部を支える枕には、身体の安心と安全を担う必要があります。
毎日の睡眠は非常に大切な「脳が戦略を練り仕事をする」時間であり、枕はその間この大事な脳と顔を擁する頭蓋を守り支えるコクピットの役目を果たすものです。時に計器の役割すら求められるかもしれません。
そうした脳の‟夜間飛行“がその日うまくいったかどうかの答えは毎朝自ずと出るものです。
起きている間、人間は心身共に様々な体験をします。
その体験には過酷なものも多々含まれることは容易に想像できることと思いますが、肉体や皮膚がたとえ過剰なストレスにさらされたとしても、その場で適切な処置を施し、その後夜を迎え睡眠に入る際身体と状態に合った枕で頭を支え、良質な睡眠を必要なだけとることが出来れば、寝ている間にそれら日中かかった負荷を一定レベルまで修復するために脳が必要な仕事をし、朝にかけて身体をある程度までリセットしてくれるはずなのです。
逆に言うと、皮膚を含めた身体から疲労とアンバランスが伺われる人はそれらがうまくいっておらず、日々リセットしきれなかった負荷の蓄積が積もり積もって身体に表れてしまっている、ということが言えるかと思います。
つまり、うまく睡眠をとれていないことで、脳がその間に行うべき仕事を仕上げ切ることができず、目的地に辿り着くことなく、不完全燃焼のまま不時着しているということです。
***
枕については一種類に固執せず、季節や気分によって上着や靴を履き替えるような感覚で、3~4種類準備しておくとよい、というのが僕の持論なのですが、そんな話にも興味を持っていただいたようで、来年は睡眠に関する書籍にすこし関わることになりそうです。(もちろん本業がありますので、それに準ずる部分のみということになりますが)
またご報告しますね。
今日は診療前に、カリスマトレーナー加藤康子先生がクリニックまでお越し下さいました。
なんと僕は初めて! パーソナルトレーニングなるものを受けたのです。
剣道、水泳、スキー、ゴルフとスポーツをしてきましたが、このところ全くの運動不足で。
来年は腹筋6分割に再トライします(笑)。
ANA国際線で「藤本先生の聴くだけで不眠がスッキリ」のCDをお聴きいただくことが出来ます。
ユニバーサルミュージック社の数多くの音源から、不眠に効果がある最も優れた演奏を選びました。
このCDはバッハのゴルドベルグ変奏曲から始まりますが、バッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したのです。
12月号、1月号のANA国際線エンタテイメント誌に載っていますので、もし搭乗する機会がありましたらチェックしてみてください。
皆さま機内でよく眠れますように。