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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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はたして美は健康を作るのか?

昨日のブログで、“美は健康の上にしか成り立たない”という文章を書きましたが、反対に「健康は美の上に成り立つことができる」ということも言えるのだなと、この仕事をしていると気付くことがあります。

たとえば病に侵された病床で、髪を整え化粧を施し、その顔を鏡で確認することで、毎日に「ハリ」が生まれ病と闘う気構えが変わるというような話はよく聞きますよね。

大学受験のときに亡くなった僕の父方の大伯母はとても美しく強い人だったのですが、病に倒れたときも、診察の前には必ず化粧をし、指にエメラルドの指輪をはめ、身支度を整えて担当医を待っていました。そのときの姿を母がよく僕に話してくれました。

クリニックを開業してからは、シミやシワをレーザーで改善してあげることで、患者さんの顔がぱーっと明るくなって雰囲気も華やぎ、オーラみたいなものががらっと変わるのを何百人も見てきました。

美しくなることで、生きる力や健康状態まで変わったと患者さんから実際言われたこともあります。

僕達男性にとってはシミがひとつ消えたところで、見た目の問題だけで心の変化はあまりないと思うのですが、女性にとってはとても大きな問題なんですよね。

「このシミが綺麗に消えて、本当にハッピー。」とか、「化粧のノリが違うと、朝から心がうきうきする」といった言葉を、レーザー治療をした患者さんから聞くたびに、女性は美しくなることで、生物として自信を持つことができ、さらに心も健康になるのだとしみじみと感じます。

健康であることには、「肉体的な健康」と「心の健康」の両方の側面があるのだと思いますが、年齢や事故や病によって「肉体の健康」が損なわれても、人間の心はそれによって損なわれること無く踏みとどまり、健康を取り戻すことができる。

「心の健康」はいくつになっても守ることができるのです。

「アンチエイジングとはバイタルフォース(生きる力)を上げること」と教えていただいたことがある、と以前書きましたが、これはそのまま

「美しくなることは、女性のバイタルフォースを上げること」と言えるのではないかと思っています。

そしてそのお手伝いを自分ができれば、これほど嬉しいことはありません。


若々しさと瑞々しさの条件

昨日は朝から羽田経由で博多まで行き講演をしてきました。博多まで日帰りできるんですね。驚きました。

講演内容は「若々しさと瑞々しさの条件」というものです。“活性水素水”の浄水器を作られている株式会社日本トリムからのご紹介で、“水と美との関わり”について話してきたのです。広い会場に380人のお客様が今回の講演の為に来てくださったのですが、皆さんとても勉強熱心で、医療に関する専門的な話にも良くついてきて頂き感動しました。

思えば、世の中には病気を扱うドクターは多いのですが、健康な人を専門に扱うドクターは極めて少ないですよね。健康の上にしか、美は成り立ちませんので、美を専門に扱う僕のような医者は、数少ない健康な人専門の医者なのかなと思いましたし、講演を聴いてくださった熱心な方々を見ると、その分野に対する意識の高まりも肌で感じることができました。若輩者に貴重なチャンスを与えて頂き、良い経験をさせていただきました。日本トリムさんにはほんとうに感謝しています。

講演では僕の今まで購入してきたいくつものレーザーの話を混ぜながら、2001年から本年までの世界と日本の美のトレンドについて語り、さらに肌の老化、そして活性酸素除去に対する最新の論文について、いくつか話しました。

肌の老化の現象は二つあります。

ひとつは水が枯れてゆくこと。

もう一つは肌が酸化すること。

なのです。

肌の中の保湿成分であるヒアルロン酸は10代をピークに低下してゆきます。さらに30歳を過ぎたころから、体内から活性酸素を除去する酵素が徐々に低下してゆきます。ここで生成され、消去できなかった余分な活性酸素がシミ・しわ・たるみ・さらにはアトピーやにきび肌などの肌の酸化につながるわけです。

活性酸素を除去するという“活性水素”は、「ネイチャーメディスン」にも関連の論文が載りましたが、活性酸素による老化を防ぐ物質として、現在非常に注目されています。

20世紀には流体の科学は解明する手段が少なかったのは事実です。水のような流体は常に変動しています。フランスのルルド(写真)の泉や、ドイツのノルデナウの水のように、いわゆる病気を治す奇跡の水と呼ばれる水を解析しようにも、その水を飛行機に乗せて、研究室に持っていけば、もうその時には活性水素が消滅してしまい、効果がなくなっている場合があるわけです。

ですが、均一な活性水素水を機械によって作り出し、その場で使用すれば、水の持つ高い効果を維持できますし、研究にも使用できることになります。まさに21世紀の研究分野なのではないかと思って、注目しています。


ニキビとレーザー ニキビのできにくい肌、出来ても跡になりづらい肌を作るには

先日は「アトピー性皮膚炎とレーザー」の話を書きましたが、今回はにきびについて書きましょう。

ニキビのつらさは、痛みを伴う場合は別として、なんと言っても凹凸と赤みだと思います。ニキビ自体が治っても赤みやシミが残ってしまったり「アクネ・スカー」と呼ばれる凹みが残ってしまうケースがありますからね。赤みはまだメイクでなんとかカバーすることができるものもありますが、凹凸を隠すのは限界がありますからつらい思いをされている方も多いのではないでしょうか? 今年の夏は天気が安定しないことも影響しているのか、体調を崩しそれによってニキビがひどくなっている患者さんも多いようです。

繰り返しになりますが、クリニックFは病気の治療を行うクリニックではありませんので、ニキビ治療を扱うことは基本的にありません。理由も以前に書いたとおりで、ニキビの場合はアトピー性皮膚炎と同様単なる「皮膚の炎症」と捉えるのではなく、内臓疾患や婦人科系疾患、ホルモンレベル、生活習慣など多角的にアプローチをしなければ根本的な治療にならない場合も多く、今のクリニックではその対応が出来る設備・体制を設けていないからです。

たとえばニキビが突然出来た・・・という患者さんで実は腸の疾患を患っていた、とか、子宮や卵巣に腫瘍があった、とかそういった「ニキビが語る体のSOS信号」を皮膚科医のレベルで判断しきれないケースは実際ありうるわけです。

こうした前提を踏まえて、僕のところで何ができるかを考えていくと、こちらもアトピー性皮膚炎と同様「ニキビが出来にくい肌を作る」または「ニキビが出来ても跡になりにくい肌」を作っていくというところでしょう。これにはIPL系の光治療器を使います。具体的にはe-light やe-max、ライムライトと言ったところでしょう。、抗酸化力の強いビタミンCやEを配合した外用剤を併用するとより効果的です。

また、ニキビ跡=アクネスカーの改善も、レーザーでずいぶん出来る時代になりました。フラクセルⅡや、さらにクリニックFにも最近導入されたアファームマルチプレックスは、改善率も素晴らしく、現状では最もお勧めの治療器です。

昔はニキビと言えば「10代~20代のもの」でしたが、今は大人のニキビに悩む30代・40代も増えていますからね。特に大人になってから顎の周りにニキビが出来はじめた女性は要注意! 働きすぎ・飲みすぎ・怒り過ぎ(?)で男性ホルモンが優位になっているのかもしれませんよ。


真夏のスキンケアについて

最近セミナーなどで「スキンケア」について聞かれることが増えてきました。今日は、夏の時期に気をつけたいスキンケアの方法について少し書いてみたいと思います。

紫外線対策を大前提に、湿気が多い日本の夏で気をつけたいことは、肌への水分補給と抗酸化剤補給をコマメにする、ということに尽きるのではないかと思います。先日株式会社日本トリムの森澤社長と日経新聞に掲載される対談にお声を掛けていただいたときにお話したのですが、老化とは何か?ということを考えたとき、「老化とは水分が枯れていくことである」と言うことができます。

人間の体の60%が水分であるということは周知の事実ですがこれは成人のときに限ったことであり、生まれたての赤ちゃんのときにはおよそ80%あった水分が歳をとるごとに「枯れて」いき、老人になったときには40%まで減少します。赤ちゃんの肌と老人の肌の一番の違いは水分量である、とも言えるわけです。

水は体の中で作り出すことができませんから、安全で良質な水を摂取すること、肌にも化粧水などで補っていくことが非常に重要となります。

ただ肌に関してのみ言うと、夏と冬とでは摂取するときに気をつけることが異なります。

夏の場合、自分で認識する以上に肌は汗をかきます。汗をかくとどうなるか?と言うと、肌の上に汗=塩(正確にはナトリウムだけではない様々な体内ミネラル)水が湧き出し、水の部分は時と共に蒸発しますが塩分だけは肌に残ってしまいます。

夏になるとよく「脂とり紙」を使って顔を押さえている女性を見かけますが、これはまったく肌自体を労わることにはなりません。注意を払うべきはこの「塩」であり、化粧水などで肌に水分を補う前に必ずこの塩をとることが重要となります。塩が残っている状態ではいくら良質の「水」を肌の中に送り込もうとしても限界があるのです。

また、いわゆる「塩焼け」というんでしょうか、肌の上に塩分が残っている状態で日焼けをしてしまうとダメージもより深刻になります。

「整肌」という言葉がありますが、夏はなにかを肌に与える前に、汚れだけでなく塩分にも気をつけながら肌を整えることに留意してください。


IMCASがアジアで初開催

IMCAS(International Master Course on Aging Skin) という学会をご存知ですか?

の学会は毎年パリで行われる美肌の専門学会で、2008年に は10回目の開催を迎えるものです。

以前は、ヨーロッパを中心に開催されていたのですが、今年、アジアで初の開催がなされ、僕も日本から招待講演の御依頼を頂き、開催地のタイ・バンコクに行ってきました。

IMCAS ASIA

 

お世話になったCYNOSUREの人たちとブースで写真を撮りました。


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