TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

BLOG|ブログ

姉妹の法則

レーザーを照射する場合、患者さんの顔の中には必ずレーザーショットが必要な場所があり、そこを意識してしかも正確に同じように打つようにしています。

元々麻酔科の出身だったことあって、痛みを最小限に留めつつも効果は最大限に出るような打ち方を探求するのが好きなのです。レーザーおたくなので(笑)。

顔の大きさ・骨格は人によって違うと思うのですが、レーザーを照射するときはこれを意識しなければなりません。通常、レーザーの種類によって、顔全体のショット数は数十発から数千発と変わります。以前にふと思いついて、顔を楕円と仮定して、それを積分して表面積を計算したことがあるのですが、男女の顔の面積差は1.2-1.3倍ぐらいでしょうか。でも同じ女性でも骨格と輪郭で本当にショット数は変わりますね。それはもう驚くほど。

何百人も何千人もレーザーを打ってきて照射のポイントや照射数が毎回変わるのを実際体験してきたので、僕の中では

「人間は誰一人同じ顔はないんだな」

と思ってきました。

ところが、今日その持論を覆すことが起きたのです。

とある御姉妹が今日レーザー治療に初めていらっしゃいました。使用したレーザーは毛穴とテクスチャーが改善し、さらにリフトアップものぞめる”アファームマルチプレックス”。

先に治療を開始した妹さんの方に必要な場所に必要なショットをして、顔全体を打ち終えたとき、機械のディスプレーを確認すると合計164ショット打った計算になっていました。必ずショット数は確認するようにしているのです。

次にお姉さんの番となり、同じように打ち終えたとき、ふとディスプレーを確認するとなんと全く同じ164ショットでした(!)。これには僕自身もびっくり。

やっぱり血の繋がった姉妹なんだなあ~と、なんだかしみじみとしましたよ。

顔つきなど顔の骨格や大きさがとても似ていましたので、おそらく表面積もほぼ同じだったのでしょうが、自分のレーザーのショットの正確さにもちょっと嬉しくなってしまいましたね(笑)。


Mr.ハンス=キム

今日、突然の来客がありました。

マックスピールで有名なマックスエンジニアリング社(現ルートロニック社)のアジアパシフィックディレクターのハンス=キムがクリニックFにやってきたのです。

マックスキム

ハンスは横浜で行われる日本美容皮膚科学会に参加するために来日したそうですが、僕の新しいクリニックを見学していなかったので、成田から直接四ッ谷のクリニックFを訪問してくれたわけです。

嬉しい再会でした。


モザイク

今日、突然の来客がありました。

マックスピールで有名なマックスエンジニアリング社(現ルートロニック社)のアジアパシフィックディレクターのハンス=キムがクリニックFにやってきたのです。

ハンスは横浜で行われる日本美容皮膚科学会に参加するために来日したそうですが、僕の新しいクリニックを見学していなかったので、成田から直接四ッ谷のクリニックFを訪問してくれたわけです。

レーザー関係の海外の学会では、ブースでたいていハンスと顔を合わせます。昨年から数えますと、ロンドン、ウィーン、バンコク、ギリシャ、そしてもちろんアメリカ。ここ数年で、何ヵ国で彼と会ったことでしょう。会うたびに毎回食事などをしている僕の友人の一人です。

今回は、肌を入れ替えるフラクショナルレーザーを照射する「モザイク」をいよいよ日本に上陸させたいため、ぜひデモ機をクリニックFにおかせて欲しいという話でした。

そんな「レーザーおたく垂涎の申し出」なら、いつでも喜んで受けると伝えておきました。

近日中にクリニックFに実物が届くかもしれません。いつも来てくださっている患者さんの中から10名ぐらい、無料で体験いただくモニターを抽出し、最新技術を体験をしていただこうと思っています。


経絡とレーザー

以前に

「リフトアップのレーザーを照射するときは、照射の技術によって効果が違う」

ダイエットでゆるんだ肌をどうするか?というブログに書いたことがあると思います。

スタッフなどと協力して、どういった照射方法がより効果を出せるか日々検討・研究するのですが、最近コツとして気づいたことがあります。それは顔の経絡に沿ってレーザーを照射すると、リフトアップの効き目が変化するということです。

マッサージもそうだと思いますが、顔に触るときにはどこから始めてどこで終わるか、痛点やツボなどを意識するものです。僕も特別に勉強したわけではなくとも、患者さんの顔にレーザーを打つことを繰り返していると、どういう順序がより効果を出しやすいか、どことどこに強弱をつけるべきか、なんとなく体で覚えていくものなのですよね。

自然療法に詳しいスタッフがいて、そういった「なんとなく」を経絡の理論と照らし合わせながら応用してみては、という話になりやってみたところ、これが実に効果的だったのです。

経絡は古代中国の医学において、人体の中の気血榮衛(気や血などといった生きるために必要なもの、現代で言う代謝産物)の通り道として考え出されたものです。調べてみたのですが、東洋医学だけでも数多くの流派があり、さらに西洋医学の解剖学と一致するものではありません。あくまで経験的になされてきた中医学の世界です。

もともと健康や美容目的の経絡マッサージはひろく行われており、気・血・水の流れを良くすることはもちろん、美容的にはたるみやむくみの解消、肌荒れ、乾燥肌、肌のくすみなどを解消する美肌効果があるといわれています。

クリニックFでは、特定の経絡に絞って集中的にレーザーを照射するプロトコールを作っています。目がぱっちりとして視界が広くなったと言われたり、わずか数ショットで法令線(鼻唇溝)をほとんど目立たなくして、感動していただいたり。

中国4千年の歴史と、21世紀の最先端美容レーザーがこんなところで結ばれるとは、まったくおもしろいですよね。


NYコントロバーシー

004
毎年8月に開催される「コントロバーシー&カンバセーションズ」という学会に参加してきました。今年はニューヨーク州のレイクジョージというところでの開催です。レイクジョージは、ニューヨークの住民にとっていわば憧れの保養地なのだそうです。東京にとって那須高原や、軽井沢のような場所なのでしょうか。

007

NY州といったらマンハッタン島をイメージする人も多いと思うのですが、実はマンハッタン島はNY州の東のはずれです。ちなみに西のはずはカナダとの国境で、ナイアガラの滝があるのです。でも車で行くとゆうに12時間近くかかりますね。アメリカは本当に広大なのです。

毎年コントロバーシーは都会ではなく、リゾート地で開催されます。昨年もサンディエゴから2時間ぐらい離れた海沿いの街で行われました。今回のレイクジョージもJFK国際空港からだと4時間以上車を運転しなければならなかったため、シカゴ経由でアルバータ空港に入るルートにしました。

006_2
学会の会場はこのSagamoreというリゾートホテルのホールでした。

011
学会会場はこのような感じです。 コントロバーシーは、3日間にわたってその年のレーザーのトレンドを、200名ぐらいの出席者が語り合います。いわば「世界のレーザーおたく」のための集会なのです。

010
今年の主な話題はリライアント社フラクセル、サイノシュア社アファーム、パロマ社スターラックスなどのフラクショナルレーザーリサーフェシングの検討。さらに現在数社で開発中の脂肪溶解レーザーの研究成果でした。まだ研究段階の情報しか発表されませんでした、この分野は確実に進歩しつつあります。おそらく来年から再来年に、外科的な脂肪吸引ではなくて、純粋に脂肪を減らすレーザー技術を利用した本格的な痩せの機械が発売されるはずです。脂肪吸引をお考えの方は、すこしお待ちいただいたほうがよいと思いますよ。

f

レイクジョージのホテルのコンシェルジェオススメのお店でロブスターを食べました。本当に素敵な束の間の湖畔での日々でした。


カテゴリー