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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:欧州 イタリア ナポリ編

無事に帰国しました

無事に帰国しました。

帰国便はロシアの南を通過するルート。

13時間ちょっとでの到着でした。

2月から月一の海外講演出張が再開して、すっかりコロナ前のペースに戻ってきた印象があります。

研究者として感じるのは、隔世感。

日本にいて、いくら海外の文献を読めるとはいえ、科学の世界ではコロナ禍の4年間で様々な進歩がありました。

様々な発表を聞いて広く知識に触れておくのは大切だなあと。

個人としては、海外の絵画や音楽や建築などの文化や歴史、思想に触れている時間が、いかにビジネスなどのインスピレーションに良い効果を与えていたか。

改めて感じさせられますね。

あとは危機管理能力。

今回もナポリで一部の電車のストがあり、学会会場へのアクセスが大回りになったりしたのですが、地方はイタリア語しか通じません。

僕の挨拶程度の片言のイタリア語では全く太刀打ちできず、でも必ずなんらかの手段で辿り着かないといけない。こうなると表情を読んだり、察する能力全開です。笑。

さて気持ちを切り替えて、集中力を上げて、明日からのクリニックFの診療を再開します。

関係者の方々にご迷惑をおかけしました。


カラヴァッジョの作品

幾つか美術館も回りました。

写真は撮れなかったのですが、晩年をナポリで過ごしたカラヴァッジョの作品が幾つか残っていました。

カラヴァッジョは、光を自在に操る天才的なライティングを発見したと言われていて、レンブラントやフェルメールにも深い影響を与えましたが、現代の映画や写真にも影響を与えています。

暗いスタジオでスポットライトを人物に斜めに当てると、顔も体も表情や筋肉に至るまで、凹凸が影になるので、被写体の印象が強く出るのです。

僕が好きな映画「ゴッドファーザー」でマフィアのボス、ドンコルリオーネ役のマーロン・ブランドが最初に登場する時に、ブランドが真上から照明を照らされるのですが、このシーンが印象的でしたね。

そのほか、現代美術や彫刻、さらに家具に至るまで、デザインが秀逸で。

脳がビックリするのでしょうか。

思わず見入ってしまうものばかりでしたよ。


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