4月はニューヨークにいる確率が高いんだなあ。
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このグラフを見ると、12月16日に足の骨を折り、徐々に回復している様子がよくわかります。
2月と4月に歩数が伸びたのは、パリとニューヨークの出張でした。
ただ全体的にはもう少し歩いた方がいいですね。反省です。
そうそう、「1日1万歩歩くと健康に良い」という有名な健康習慣、実は医学的根拠から生まれたわけではありません。
この「1万歩」の起源は、実は意外なところにあります。
【1日1万歩の起源】
この数字を初めて提唱したのは、1965年の日本で、実は万歩計のマーケティング戦略から始まりました。
当時、日本の山佐時計計器株式会社が発売した「万歩計」という歩数計が、健康志向の高まりとともにヒット商品となりました。この製品名に合わせて「一日一万歩歩きましょう」というキャッチフレーズが広まったのが、始まりです。
山佐時計計器「万歩計」誕生:
年:1965年
商品名:「万歩計」(Manpo-kei)
開発者:医師・医学博士の山崎信寿(Yamasa)らが関与
キャッチコピー:「一日一万歩、健康への道」
この「一万歩」という数字は、「誰にでも覚えやすく、目標にしやすいキリのよい数字」として設定されたもので、科学的な研究や臨床データに基づいて導き出されたものではなかったのです。
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【その後の医学的検証と最新研究】
では、「1万歩」に医学的な意味はあるのでしょうか?
これについては、近年多くの疫学的研究が行われており、いくつかの重要な知見が出ています。
1. ハーバード公衆衛生大学院(2019年)
論文:Lee IM et al., JAMA Internal Medicine, 2019;179(11):1307–1315.
内容:高齢女性約1万7千人を対象に調査。
結果:1日4,400歩から死亡率が有意に低下し、7,500歩程度でその効果は頭打ちになった。1万歩以上でも効果の増加は限定的。
2. 米国医学雑誌『The Lancet Public Health』(2021年)
論文:Paluch AE et al., Lancet Public Health, 2021;6(9):e637–e644.
結果:成人では1日6,000~8,000歩で死亡リスクが最も低下。1万歩は「必須」ではないが、活動量が多いほどリスクは下がる傾向。
3. 日本の研究(厚生労働省)
内容:メタボ対策や高齢者の健康寿命維持において、8,000歩前後(うち20分以上の中強度運動)が最適との指摘。
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まとめると
「1万歩」は、1965年の万歩計のマーケティングが起源。
医学的には「歩けば歩くほど良い」わけではなく、
6,000〜8,000歩でも十分な健康効果があることがわかってきた。
質(運動強度)も重要で、ただのダラダラ歩きよりも、20分以上の中強度の運動が推奨されている。
という事になりますね。
最後にニューヨーク地下鉄情報を。
地下鉄の運賃は、一回につき2.90ドルです。
450円イメージでしょうか。
昨年度までにOMNYというシステムが採用されて、タッチ式のクレジットカード決済が可能になりました。
タッチして、バーを回して入場です。
東京もスイカにこだわらずにこれで良いのに。
これには週間キャップがあり、1週間に12回乗車するとその週の13回目以降の乗車は無料=乗り放題になります。
ただし同じカードを使うことが条件です。
今回の滞在はほぼ1週間で、地下鉄で動くことが多かったので、大変助かりました。
徒歩よりも広い場所を移動できますし、一方通行や渋滞の多いマンハッタンでは車より早いです。
ハリソンフォードも使うぐらいですから。笑。
11年前の今日はフェニックスでのレーザー医学会の講演でした。
このトムフォードのネクタイ、今でも持ってるなあ。
11年前のブログはこちらから
https://takahirofujimoto.com/blog/blog/business-overseas/post_2902/