僕も50代半ばになって、加齢とともに眠りが浅くなり、ほぼあきらめていたのですが、MNM(メチルニコチンアミドモノヌクレオチド)検証実験にかかわり、一日500㎎摂取するようになって、本当によく眠れるようになりました。
偽物も多いので、自分が信頼できるできれば、国産のものを摂取したほうが良いとは思いますが、眠りが良いと、翌日に疲れが残ることも減り、本当に効率よいですね。
眠りとMNMについての直接的なエビデンスについては、きっちり検証しておこうと思ったので、調べて少しまとめてみました。
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1. 体内時計(サーカディアンリズム)の調整
NAD⁺は体内時計を調整する分子メカニズムに関与しています。具体的には、体内時計を制御するタンパク質(CLOCKやBMAL1)と相互作用し、日中と夜間の代謝活動を調整します。
Journal of Cell Science, 2016年, “NAD⁺: A Master Regulator of Circadian Rhythms and Metabolism
メラトニン分泌の調整
NAD⁺レベルが適切に保たれることで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が調整され、眠気を誘発する夜間のリズムが整う可能性があります。
Journal of Pineal Research, 2019年, “NAD⁺ and the Circadian Regulation of Melatonin Biosynthesis
2. ストレス軽減とリラクゼーション効果
MNMがNAD⁺を増加させることで、サーチュイン(特にSIRT1)が活性化します。SIRT1はストレス応答を調整し、交感神経系の過剰な活性化を抑える効果があります。
Nature Communications, 2013年, “SIRT1 Links Energy Metabolism and Stress Resistance in the Brain
副交感神経の活性化
ストレスが軽減されると、副交感神経が優位になり、リラクゼーション状態が促進されるため、自然に眠りやすくなる可能性があります。
3. エネルギー代謝の改善
エネルギー代謝が効率的になると、体が日中にエネルギーを消費しやすくなり、夜間には疲労感が高まって眠りにつきやすくなります。
Cell Metabolism, 2018年, “NAD⁺ Repletion Improves Mitochondrial and Stem Cell Function and Enhances Life Span in Mice
細胞修復の促進
夜間は細胞修復が活発に行われる時間帯であり、NAD⁺のレベルが高いとこのプロセスがスムーズに進むため、体が自然に睡眠を欲するリズムが強化されます。
4. 炎症や酸化ストレスの軽減
慢性炎症や酸化ストレスは睡眠の質を低下させる原因となります。NAD⁺はこれらを軽減する酵素の働きを助け、体内環境を改善します。
Antioxidants & Redox Signaling, 2020年, “The Role of NAD⁺ and Its Metabolism in the Regulation of Inflammation”
深い睡眠の促進
炎症が抑えられることで、より深くて回復的な睡眠が得られる可能性があります。
5. 心理的な影響
MNMの摂取による身体的な改善(疲労感の減少、ストレス軽減など)は、心理的にも安心感やリラックスを促進し、睡眠を助ける要因になることがあります。
終わりに
睡眠改善の効果は個人差があります。
十分な睡眠効果が得られない場合は、生活習慣の見直しや他の要因(カフェイン、電子機器使用など)を考え直する必要があると思います。
僕は個人的には明るいと眠れないので、アイマスク(飛行機でもらう目を覆うようなものではなくて、鉢巻きのように頭に巻くもの)を必ず使っています。
これを使うようになってから、睡眠は深くなりましたね。
それともう一つ、NMNの安全性が証明されているのは、あくまで経口による摂取です。
経口の場合、腸管でNMNが必要以上に吸収されないようセーフガードシステムが働くのです。
現時点ではNMNの点滴療法は自分としては勧められません。
筋肉が衰え、運動障害が生じるALS(筋萎縮性側索硬化症)の一部の患者で、SARM1が活性化し、常にスイッチが入った状態になってしまう突然変異があることも分かっています。
継続的な点滴で血液中に高濃度のNMNを注入したら、SARM1が何度も活性化されて神経障害が起こる可能性もあるのです。
経口の場合も一日500㎎を目途にした方が良いと思いますよ。