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年齢を若く見せるコツ

僕は美肌を作る仕事をして長くなりますが、患者さんが初めて診察室に入ったときに、男性でも女性でもほぼ1歳ずれずにその方の年齢を当てることができます。今までに数万人の肌を診ているわけですから当然なのかもしれませんね。一般的には「シワの数を見て」歳を数える人もいるようですが、写真などを撮ってみると、必ずしもシワの多い人=歳をとっている人でないことがよくわかります。

実際の年齢よりも見た目の年齢が若く見える人には、三つのポイントがあると思います。

一つめは、肌のテクスチャーです。肌が老化すると、コラーゲンやエラスチンなど、肌を構成する要素が劣化しますので、いわゆる“乾燥し”“たるんだ”肌になり、10代・20代特有の"水を弾くようなピチピチした肌”や30代くらいで出せる“手に吸いつくようなしっとりとした潤いある肌”からは遠ざかります。

若々しさには肌に「水」が含まれ「弾力」のあるかんじが大切なのですね。

二つめは、色素系の老化です。歳をとると“シミ”はもちろん、そばかすや色むら、くすみが増えてくると思いますが、これは日光を浴びる時間やいわゆる「酸化ストレス」に比例して起こります。

また、これはメイクによって違いが出る部分でもありますが、実年齢よりも「老けて」あるいは「やつれて」見える人というのは、目の周りが黒ずんでいたり口角や法令線のあたりに「影」があったり、またまだらに「赤ぐすみ」してる人も多くみられますよね。

三つ目が顔の輪郭のたるみです。30歳をすぎると法令線が出てきます。40歳を過ぎると、あごの横に操り人形のような“マリオネットライン”というものが出てきます。歳とともに、頬の一番高いところが、目の下1cmぐらいの場所から、1.5cmぐらいの場所まで下がってきます。また目の特に目尻の部分の皮膚がこれもわずかに数ミリ下がってくるのです。

綺麗に見える人と見えない人、若々しく見える人と老けて見られてしまう人の違いは、美容医学の世界ではほんの数ミリです。数ミリの違いが、大きく顔の印象を変えてしまうといえます。

では、レーザーでどこまでこうした「老化のサイン」を改善できるのでしょうか? 美容整形や、ヒアルロン酸・ボトックスの注入といったプチ整形と異なるレーザーの美点は、こうした老化のサインに対し、非常に緩やかで自然、かつ確実な効果が望めることです。そして何台ものレーザー機器を揃えているクリニックでは、患者さんの肌に最適な機器をそのときの状態に合わせて選択できるのです。

まず、一番目のテクスチャーの改善については、西洋人に対してはスキンリサーフェシングという特殊なレーザーを肌全体に照射する方法がありました。アジア人の肌にこれが適応できるようになったのは2004年に発売されたリライアント社フラクセル以降といえます。

現在はサイノシュアー社アファームやフラクセルⅡなど、肌をすばらしく改善できる機器がいくつも登場しています。「ミニマムアブレイティブ」といわれる新しい分野に存在する機種は、適応も効果もそれぞれに全く違う。この患者さんの肌ならこちらの機械、あの患者さんの肌ならあちらの機械・・・というふうに分かれるのです。

次に二番目の色素の改善に関しては、1999年に発売されたルミナス社のフォトフェイシャル(IPL)以降、すばらしく効果のある機械がどんどん開発されてきました。いわゆるノンアブレイティブといわれる施術です。

2002年に登場したシネロン社のオーロラは日本ではその代表ですし、その5世代あとの進化型モデルともいえるE-MAX SRAなどは、クリニックFでも使用していますが、肌に何も負担なく、シミだけが浮き上がる様に、技術の進歩を感じます。

最近使用しているキュテラ社のライムライトは、パルス幅というパラメータが非常に短くまで設定できるので、肝斑や、より薄いシミに対応できます。ホワイトニングの機械というものは、照射の技術よりはむしろ、機器の選択に熟練がいりますね。

最後に三番目のいわば顔の輪郭を改善する機械ですが、これは2003年に登場したサーマクールが“痛い”“高い”とはいうものの、一回で施術が終わることなどを考えると、やはり一番効果があると思います。

現在はサーマクールNXTという機種に変わっていますが、顔の若返りや、妊娠後のおなかのたるみ、バストアップも含めて、効果は圧巻です。

他ではキュテラ社のタイタンXLやシネロン社のポラリスWR、リファームSTなどが痛みもなく、よい効果を残していますね。機種によって特徴があるので、より適した機種を選択する必要があります。

そして、機種の選択よりもっと大切なのは、照射する部位と打ち方の技術です。昨日もある美容ライターさんが来院し、目をぱっちりさせたいという要望があったので、リファームSTを照射したのですが、顔の輪郭からショットの場所を決定し、わずか30発あまりで見違えるように目がぱっちりしました。その効果に、思わず僕自身も

「お~」

と感嘆の声を上げてしまいましたよ(笑)。

タイタンやリファームSTは、同じ機械を使用しても、技術によって効果に大きな違いが現れる機器の代表といえます。まさに我々の腕の見せどころで、患者さんに喜んでもらえるとこの仕事をやっていてよかったな、と思うんですよ。


青色発光ダイオード

サンフランシスコ国際空港のビジネスラウンジで、偶然有名な研究者にお会いするチャンスがありました。カルフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授です。名刺を持ってご挨拶させていただき、飛行機を待っている間、30分ぐらいお話しさせていただきました。

実は中村教授とお会いするのは正確には二度目となります。先月松山で行われた日本美容外科学会に招待講演で呼んでいただいたのですが、そのときちょうど僕のひとつ前の枠が中村教授の招待講演だったのです。お顔を拝見したときには「おお、あの中村教授だ!」と思わず心の中で叫びましたよ。

中村教授は青色発光ダイオードを1993年に実用化したことで知られます。以来青色発光ダイオードは交通信号や野外大型スクリーンなどの表示装置、最新のDVDレコーダーなどにはなくてはならない半導体素子となっています。光の三原色の残りの赤色と緑色の発光ダイオードは1980年代には完成して実用化されていましたが、青色の発光ダイオードの実用化は難しいと言われていました。なぜなら青色の発光ダイオードを作るための素子が不安定なものだったからです。

中村教授は全く独自の発想で、その常識を打ち破ったわけですが、そういった特異な発想を生かす教育こそが日本に必要なことだと松山の講演ではおっしゃっていて、非常に感銘を受けました。

青色発光ダイオードは、実は美容皮膚の世界でも注目されています。青色の波長の集光が、実はアクネ菌の生成するポルフィリンに集中するため、ニキビ肌に効果があるのです。痛みも全くない、LED治療の話はフジモトプロトコールのブログでも書きましたが、まさに発光ダイオードによるバイオフォトモデュレーションは今世紀を代表する光治療のひとつだと思っています。美容皮膚科の歴史にも中村教授は名前を残すひとなのです。


Dr.Mark tager

この学会を開いたのは、Mark Tagerというシネロンに4ヶ月前に入ったマーケティング担当の医師(写真)なのですが、今回の企画は全般的に素晴らしかったです。

SF

今日の午後もアメリカらしいトレーニングを受けました。テレビカメラの前でプレゼンテーションの練習をするのです。

自己紹介の後、自分の臨床経験などを話します。

それをビデオに撮って、すぐに確認し、どのようにしたらもっと良いプレゼンテーションができるか検討。

僕はジェスチャーが少し小さいのと、手の位置がカメラ目線からすると低いので、もう少し上げたほうが良い、とアドバイスをうけました。

アドバイスをもらった後に、再度カメラを回してもらい、その画像を再び確認すると、自分でも良くなっていることがわかるんですよ。

非常に良い勉強になりました。

マークは日本が大好きだということで、フィッシャーマンズワーフの近くの寿司レストランで夕食を一緒に食べました。10月に来日するそうで、再会が楽しみです。


Dr.マイケル=クーリック

シネロン・リーダーシップ・アカデミーに参加するため向かったサンフランシスコで米国の著名な形成外科医のDr.マイケル=クーリックと再会したので、セッション前の早朝6時半からゴルフをすることになりました。

golf

クーリックは、日本に初めてポラリスと言うリフトアップの器械が導入されたときに来日した医師で、ハンサムで背が高く、性格も気さくでまさにナイスガイといった人です。

お酒とゴルフをこよなく愛し、サンフランシスコの中心ともいえるユニオンスクエア横にある高層ビルでクリニックを経営しています。

コースは素晴らしく、スコアの方もゴルフは久しぶりだった割に良かったですよ。

 


シネロン・リーダーシップ・アカデミー その3

この学会で米国の著名な形成外科医のマイケル=クーリックと再会したので、セッション前の早朝6時半からゴルフをすることになりました。

クーリックは、日本に初めてポラリスと言うリフトアップの器械が導入されたときに来日した医師で、ハンサムで背が高く、性格も気さくでまさにナイスガイといった人です。お酒とゴルフをこよなく愛し、サンフランシスコの中心ともいえるユニオンスクエア横にある高層ビルでクリニックを経営しています。

コースは素晴らしく、スコアの方もゴルフは久しぶりだった割に良かったですよ。

午後はセッションに戻り、アメリカらしいトレーニングを受けました。テレビカメラの前でプレゼンテーションの練習をするのです。自己紹介の後、自分の臨床経験などを話します。それをビデオに撮って、すぐに確認し、どのようにしたらもっと良いプレゼンテーションができるか検討。

僕はジェスチャーが少し小さいのと、手の位置がカメラ目線からすると低いので、もう少し上げたほうが良い、とアドバイスをうけました。アドバイスをもらった後に、再度カメラを回してもらい、その画像を再び確認すると、自分でも良くなっていることがわかるんですよ。非常に良い勉強になりました。

この学会を開いたのは、Mark Tagerというシネロンに4ヶ月前に入ったマーケティング担当の医師(写真)なのですが、今回の企画は全般的に素晴らしかったです。彼は日本が大好きだということで、フィッシャーマンズワーフの近くの寿司レストランで夕食を一緒に食べました。10月に来日するそうで、再会が楽しみです。

フェアモントホテルのキーを撮影してみました。“F”のデザインがクリニックFに似ているんですよね。クリニックFを新しくオープンさせて、ちょうど一ヶ月経つのですが、同じFのついたホテルに招待してもらえるなんて、嬉しい奇遇ですね。

 

 


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