僕は、レーザー美容医療を15年続けていますが、同じ年数、照射後に使用する保湿剤の原材料につていも研究しています。
強力な抗酸化剤であるフラーレンや、
APS APPS GOVCなどの特殊加工されたビタミンC誘導体、
さらに
TPNaなどの水溶性ビタミンE誘導体が僕の研究対象でした。
クリニックFでは http://clinic-f.com/Cosmetics.html
①APPS+Eローション
②リポフラーレンジェル
③ビタミンクレイジェルGO-VC
④AF(アロマフラーレン)クリーム
と4種類の外用剤を主に処方していますが、ここにサンスクリーン剤を加えたいと常々思ってきました。
サンスクリーン剤として使用されてきた原材料は、酸化チタンや酸化亜鉛などの酸化剤であり、日焼け止めを塗るとべっとりとした感覚が嫌で使いにくいという声もよく聞きました。
そんな中、昨年アクアセリアという原材料に出会い、現在、メーカーと共同研究を続けています。
本年開催の国際学会にも研究のアブストラクトを提出したところです。
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アクアセリアの特徴は、
①世界初の水系のUVカット原料
②無機物であるレアアース(希少土塁)の一種、酸化セリウム(Ce02)別名Ceriaをナノ化させて、独自の特許製法でセリアに白金コーティングを施すことにより水への分散が可能になり、同時に高い抗酸化力を持つことに。
③従来の油性製品で酸化チタン、酸化亜鉛から進化し、水性製品を可能にする第3の紫外線反射剤。
④AQUACERIA 1(One)は、セリウムの持つ高い紫外線遮蔽効果を維持したまま水性化しているため、従来の紫外線散乱剤(酸化チタンなど)と比べてもその対応する紫外線波長の幅は格段に広く、UV-BだけではなくUV-Aも遮断することが可能。
⑤補助剤として紫外線吸収剤などの併用の必要が無いため、完全なノンケミカル処方が可能。
に集約できます。
特に僕が注目しているのは、今までのサンスクリーン剤よりも長い波長。
たとえば、ブルーライトなどに対して遮断する能力が高いことです。
この開発会社とは、さらに、近赤外線を選択的に遮断することが出来る新たな新素材を研究中で、こちらもさらに楽しみです。