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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:欧州 ポルトガル編

■EADV 2011in Lisbon,Portugal⑤リスボンの日の出

おはようございます。

今日10月27日(木)はクリニックFの休診日です。

いつもはこの木曜日を使って大学院に行くのですが、ここ一年でかなりまとまったデータが揃いましたので、いよいよ工学博士論文に向けての論文書きをスタートしようと思い、朝から資料などまとめるために東京の自宅で作業しています。

これからどこに籠るのか、考え中です(笑)。

大安の明日28日は、通常であれば診療を行う金曜日なのですが、クリニックF開業当時から手伝ってもらっているナースの結婚式が横浜でありますので、臨時休診を頂いています。すみません。これから主賓のスピーチも考えないとなあ...。

そして、タイのバンコクで開催される予定だった学会が延期になりましたので、29日の土曜日からはまた通常診療となりますので、またよろしくお願いいたします。

さて、2011EADV in ポルトガルブログ、続きを上げてゆきますね。

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ポルトガル到着翌日。

時差の関係もあって、目が覚めたのは日の出前。

昨日は真っ暗だった窓の外には、美しいオレンジ色の屋根がたくさん見えます。

本当に素晴らしい夜明けで、幸先の良いスタートを切ることができました。

リスボンでは、きっと良いことが起こるんではないでしょうか?

 


■EADV 2011in Lisbon,Portugal④ポルトガルへ

おはようございます。

今日10月26日もクリニックFの診療日です。

先週訪れたポルトガルのブログをすこしづつアップしてゆきますね。

出発時の成田の天候はあいにく曇り。今回はロンドン・ヒースロー経由でポルトガル・リスボンに向かいます。

空を飛ぶのは本当に爽快ですね。

吸い込まれそうな青い空が広がります。

ヒースローに着いたのは13時間後。夕方です。

さすが世界のハブ空港。各社の飛行機が並んでいます。

トランジットのため空港に降りると、壁に大きく二人のF1ドライバーの写真が。

2008年に当時の史上最年少でF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンと2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェイソン・バトンです。

ワールドチャンピオンを取ったF1ドライバーが国に二人も現役でいるなんて、すごい話ですよね。

思えばモータースポーツはイギリスのいわば国技の1つ。

F1のコンストラクターは半分以上がイギリス国籍です。思いつくだけでもブラバム、ティレル、ロータス、ベネトン、マクラーレン、ウィリアムズ、ブラウン・・・など名門ばかりです。

さらにイギリス人のF1ワールドチャンピオンも沢山輩出されています。

マイク・ホーソン、ジム・クラーク、ジョン・サーティース、、ジェームス・ハント、中でも2度のチャンピオンを取ったグラハム・ヒル、さらに3度のチャンピオンを取ったジャッキー・スチュワートもいます。

自分がF1を観るようになってから印象深かった「情熱のレッドファイブ」のナイジェル・マンセルや、グラハム・ヒルの息子のデイモン・ヒルもチャンピオンを獲りましたよね。

空港にはハロッズもあります。

こちらで小さな飛行機に乗り換え、さらにポルトガルのリスボンまで3時間の道のり。

機内からは、ポルトガルの夜の街がきれいに見えました。

リスボンの空港にはポルトガル航空の飛行機がありました。

スターアライアンスで行けばこれに乗れたのになあ。

ともかく、出国してからすでに20時間以上。

やはりヨーロッパ最西の地、ポルトガルは遠いですね。

タクシーを拾い、何とかホテルまでたどり着きます。

リスボンに行くことを決めたのが直前だったため、学会で提示されていた主なホテルはすでに満室。

エクスベディアで見つけた市内のホテルに宿泊したのですが、こんな新しいホテルでした。

 


■EADV 2011in Lisbon,Portugal③ここに地終わり海始まる

ポルトガルはリスボンの学会会場目の前にある「ベレン」という駅から。“カスカイス”という終着駅までおよそ40分。

さらに、そこから20分程バスに揺られると、ユーラシア大陸の最西端 ロカ岬に着きます。

地理が好きな僕としては、ポルトガルに行くからにはどうしてもこの場所に行きたくて、ついつい学会の後に訪れてしまいましたよ(笑)。

ちなみに2008年には喜望峰にも行きましたっけ。

こちらが、ロカ岬です。

大航海時代、真っ先に大西洋に出て行ったのはポルトガル人でしたが、この最西端のロカ岬に来てみると、地理的な影響が大きいのだなあ・・・と、改めて思いました。

ヨーロッパ大陸から他民族に攻め込まれると、まさに背水の陣。

その先には大西洋しかないのです。

ロカ岬にはポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩「ウズ・ルジアダス」第3詩20節の一節

「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar começa)」

を刻んだ石碑が立っています。

カモンイスの棺はジェロニモス修道院で、インド航路を初めて発見したバスコ•ダ•ガマの横にありましたが、国民的英雄なのでしょう。

「ここに地終わり海始まる」のフレーズで僕が思い出すのは、最後の文士と言われた宮本輝の小説の題名なのですが、皆さんこの小説を読んだことがありますか?

僕は高校生のときまで、ある作家の全ての著作を読むということが趣味で、三島由紀夫や谷崎潤一郎、夏目漱石など気になる作家については全集読みました。

現代の人の書いた小説はあまり読まなかったのですが、村上春樹と宮本輝だけはそのとき出ていた全編を大学生のときに読みました。

宮本輝の中では「錦繍」や「優駿」、「泥の川」、「避暑地の猫」といった作品が好きで、すばらしい文章を読んでとても感激した覚えがありますよ。

「ここに地終わり海始まる」は、宮本輝にしては文体が軽いなあと思った記憶がありますが、とても綺麗なストーリーでした。でしたが、僕にとってはこの作品が宮本作品を読む分岐点となり、この作品以降なんとなく宮本輝から遠ざかるようになってしまったんですよね。

最近は、文献や教科書ばかりであまり小説を読む時間がないのですが、ロカ岬のイメージがあるうちに、この本を読み返してみようかなと思いました。

 


■EADV 2011in Lisbon,Portugal②学会会場

リスボンの学会会場です。

リスボンの市内からはちょっと離れていてアクセスはしにくかったのですが

今年もヨーロッパ皮膚科学会の参加者は多いですね。

このヨーロッパ皮膚科学会も、ほぼ毎年出席していますので、レジストレーションをしようと列に並んでいたり、会場を歩いていると

「ドクターフジモト!」と言って、向こうから声をかけてくれる人も多くなりました。

会場目の前の景色はこちら。

すばらしい天気に恵まれています。

学会会場でのことはまたブログでお知らせしますね。

 


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