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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

Religious Tour 3

最後にジャカルタの北に位置する港を訪れました。

この地は、1619年よりオランダ東インド会社がバタヴィア要塞を築き、アジアの香辛料貿易の本拠地とした場所。

川沿いに、とても古いのですが、ヨーロッパ風の建物が続きます。

きちんと建築を整備すれば、よい観光施設になるような気がしましたね。

河口の先端の港です。

インドネシアには1万6千もの島々があり、その3分の1に人が住んでいます。

小さな島の場合、このような船でしか物資を運ぶことができず、このような船が生活必需品を輸送しているのだそうです。

ちょっと驚いたのですが、船に物資を運びいれる際、クレーンなどの重機を利用していないのです。

これらの出稼ぎに来ている男たちの日給は、3万ルピア(≒300円)くらいとのこと。

ガイドによると、この日給はインドネシア最下層の生活水準を満たすぎりぎりなのだそうです。

重機が入ってしまうと、彼らのほとんどが職を失うのでしょうから、進歩も善し悪しなのですね。

今回、現地の日本法人でインドネシアに3年余り滞在している日本の方と話す機会があったのですが、

「インドネシア人の特徴は、驚くほど消費者意識が低いことだと思う。もしかしたら、日本は、そのあまりに高すぎる消費者意識によって、国の産業が滅びてしまうのではないかと危惧してしまう。」

と、話されていたのが記憶に残りました。

住みやすいといわれる日本に長く住んでいると、こうした海外からの視点で日本を見ることが出来なくなりますよね。

インドネシアの新旧を見学することができましたが、ツアーの帰りは渋滞にはまり、ジャカルタに戻るときには夜も更けていました。

夜のジャカルタ発、成田行きのJAL便にぎりぎり間に合いましたよ。朝の7時半に成田に到着し、そのままクリニックFに向かいました。

これで台北ジャカルタのシネロン社、招待講演の国際学会周遊記はおしまいです。


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