ジョグジャカルタでは、打ち合わせの合間の時間にボロブドゥール遺跡へ。
以前こちらにくるチャンスが数年前に一度だけあったのですが、インドネシア駐在の欧州の大使との会食の予定が出来てしまい、ジャカルタからの往復航空機チケットを捨てて諦めたのです。
今回はリベンジでした。
8世紀ごろに作られたこのジャワ島の遺跡はアンコールワットなどにも影響を与えた、東南アジアでは最も古い仏教遺跡と言われています。
遺跡はほぼ正方形をしていて、上から見ると蓮の花をイメージしているのだそうです。
10層の階段状の建物。
下から下界 解脱界 神界を意味しているのだそうで、下段には、人間がしてはいけない事を、中段には仏陀とその母の物語の彫刻が石で造られています。
上階三段の神界ではストゥーパが並んでいます。
ストゥーパは石で作られているのですが、こちらの石の窓も下段の不安定なひし形から上段に行くに従って安定してる正方形に変化します。
いわばこの遺跡自体が仏教的世界観である曼荼羅を示しているのですね。
こうした神を含めた世界観を具現化した巨石遺跡には昔から興味があります。
数千年も前の人間たちが世界観を想像したのは、今僕たちが素粒子論や天体物理学などの科学の力を使って宇宙の成り立ちを予想しているのに近いですね。
最後に遺跡を案内してくれたムスリムのガイドさんと写真を撮りました。
英語ガイドだったので、僕の誤訳がありましたらご了承を。笑。