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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:halo

年末はダウンタイムのある施術ばかり

年末にかけてご予約を頂くのは、数日ダウンタイムのあるものばかりになります。

例年の事ですが、お正月は家の中で人に会わずとも済みますから、どうしてもこの時期に集中してしまいますね。

中でも

〇ヘイロー(日本には2014年に登場した最新鋭ハイブリット・フラクショナル)

〇マドンナリフト(おなじみアーティストのマドンナが惚れ込んだ肌の入れ替え)

〇マドンナアイリフト(レーザーによる上眼瞼挙上)

を希望される方がほとんどです。

目の上に関しては、マドンナアイリフト もしくは サーマクールアイしか選択できませんので、

顔全体の施術をされる方は

1)ヘイロー + マドンナアイリフト

もしくは

2)マドンナリフト + マドンナアイリフト

の二つの選択を取られる方がほとんどです。

どちらの選択かは、僕が診療して決めていますが、

年末にかけて、肌を入れ替えて、綺麗に生まれ変わらせたい人は 1) を。

ニキビ跡があり、肌を平滑にしたい人は 2) を。

選択する場合が多いですね。

 


サイトン社 halo ヘイロー 買う理由買わない理由

2014年の機器購入、悩みに悩んで決めきれぬまま半年の時間を過ごしました。

そして、やっと決断し今回購入したのが、こちら、ハイブリッドフラクショナルレーザー。

サイトン社ヘイローです。

ヘイローは

肌を入れ替えるリサーフェシング能力

肌を引き締めるタイトニング能力

肌の色素をターンオーバーする能力

いずれも高く、ニキビ跡や、アラフォー以上の世代の肌のメンテナンスにはこれ以上魅力のある機器は無いといって良いでしょう。

バリアント社(旧ソルタメディカル社)のフラクセル3DUALが発売され、数年経過しましたが、まさにこれを超えたフラクショナルレーザーです。

どうしてこの機器に決めたのか、悩んだ理由はなんだったのか同業者からも結構質問を受けましたので、改めてここに書き記しておきたいと思います。

***

世界各地にいるレーザーやアンチエイジングに関わる医師にとって、一年は毎年欧州系アンチエイジング学会IMCAS Parisから始まります。

そして、今年2014年はレーザー機器の当たり年だと以前のブログに書きました。

実際、AAD米国皮膚科学会もASLMS米国レーザー医学会も、大変充実した内容でした。

そんな中、今年の2月、アメリカはコロラド州デンバーで開催された第72回AADAmerican Academy of Dermatology 米国皮膚科学会にて、1470+2940nm 世界初のハイブリッドフラクショナルレーザー「halo」を発表したサイトン社

サイトン社は2940nmのエルビウムヤグレーザーを主に利用した、工学的に優れたスキャナシステムの技術を持っている会社です。

2013年2月にサイトンを訪問した記事はこちらから。

***

そんなhaloですが、医師として、また工学の知識を持つ者として機器のメカニズムには大変心惹かれたものの、医院経営者としての視点でこの機器を見てみるとすぐには決められない理由がありました。

まず、惹かれた理由を先に挙げてみると

〇技術面・・・ 二つの波長を同軸同時照射する技術

〇スペック・・・ 1470nm 2940nm ハイブリッド フラクショナル

〇効果・・・ タイトニング リフティング リサーフェシング ブライトニング

〇ダウンタイム・・・ 照射パワーによって1日から5日

〇痛み・・・ 塗る麻酔により軽減可能 人によっては痛みなし

〇機能・・・ 細かいパラメータ設定が可能で、より多くの疾患に対応

といった事が挙げられます。

その一方で、経営者としてすぐにこの機器購入を決められなかった理由は

〇機器本体の購入価格・・・一台2000万円を超える機械。また施術毎にチップを変えなければいけません。医院経営を考えると採算ベースに乗せるには時間がかかりますから、しばらく赤字を覚悟しなければなりません。

〇施術にかかる時間・・・この施術を受けるために、患者さんにはフラクセルやマドンナリフト等と同様まず塗る麻酔を施す必要がありますが、その後麻酔を拭き取って実際の施術に入ると、照射時間がおよそ20分以上かかります。サーマクール等を考えても20分かかる施術は珍しい。それだけ患者さんにも負担がかかりますし、医師にとっても時間とエネルギーがかかる計算になります。

***

こうした理由で、買うべきかやめるべきか半年悩んだhalo。

フラクセル3デュアルでもいいのではないかと、心大きく揺れていましたが、結果としてアジア2号機をクリニックFで購入する決断を下しました。

それだけの費用と負担をかけても、それを上回るメリットを患者さんにもクリニックにも還元できると判断したからです。

この機種の特徴は、フラクセル3DUALと同様に二つの波長を組み合わせたこと。

そして、新しい1470nmの波長を導入したことにあります。

1470nmの波長の水に対する吸収率は、下図の通り。

〇人の肌において、表皮の色素はおおよそ100ミクロンメートル(0.1mm)よりも表層にあります。

〇ほとんどのテクスチャーダメージは、真皮乳頭層よりも表層つまり500ミクロンメートルよりも表層にあります。

〇フラクセル3DUALに利用されている

ツリウムグラスの1927nmの波長は150ミクロンメートル

エルビウムグラスの1550nmの波長は500-1300ミクロンメートル

の深さに到達します。

〇ヘイローに採用された

ダイオードによる1470nmの波長の進達率は100-700ミクロンメートル。

この波長は、色素とテクスチャーの改善の双方に効果があります。

さらに、サイトン社の得意波長であったエルビウムヤグの2940nmの浅いピーリングアブレーションををハイブリッドに同軸照射によって組み合わせることによって、相乗効果を狙ったのです。

すでに多くの方にご体験いただきましたが、顔全体に照射すると、肌が引き締まり、生まれ変わります。

ダウンタイムはマドンナリフトの半分ぐらいでしょうか?

2014年の最新レーザー、世界に先駆けてご体験されたい方は、ご連絡くださいね。


■2014年3月 第72回AAD American Academy of Dermatology② 学会参加中です

おはようございます。

今日は3月23日(日)。

日本時間では日曜日の夜を迎えている頃かと思います。

僕は現在米国のコロラド州デンバーにて開催されているAAD全米皮膚科学会に参加しています。

明日の午後便で帰国する予定ですので、クリニックFの僕の外来は、26日水曜日より再開する予定です。

僕の出張中、スタッフは通常通り出勤していますので、ご予約やご質問はお電話かメールでお願いいたします。

◎クリニックF 03ー3221-6461

※※※

デンバーは「1マイルシティ(つまり標高1,600m)」と言われています。

美しいロッキー山脈の麓に広がる高原地帯です。

この土地で、米国皮膚科学会が開催された事は僕が参加するようになったこの10年で初めてのこと。

アクセスのせいか、例年より参加医師人数が3,000人も少ないのだそうです。

ブースも一見盛況に見えますが、南米やアジアの医師達は少ない様な気がしますね。

ふと端に目をそらすとこのように閑散とした場所もあります。

例年より展示も数にして半分ぐらいに減ったイメージでしょうか?

とはいえ、日本のドクターにも数名ですがお会いしました。

※※※

レーザーに関連する新情報としては

まず、昨年より噂があったCUTERA社のピコ秒レーザーが正式にデビューしました。

こちら、直前までカバーがかかっていたのですが、それがオープンされた瞬間の写真。

色々と細かい工学的な話も聞いてきましたので、帰国したらもう少し細かいスペックをブログにアップしようと思います。

そして、サイトン社。

いよいよ1470+2940nm 世界初のハイブリッドフラクショナルレーザー「halo」を発表です。

これは期待出来るかもしれません。

その他、クールタッチ社がシネロンキャンデラ社にMAされたりと、いくつか情報を得てきましたよ。

こちら、デンバーコンベンションセンターで有名な青い熊のモニュメント。

よく見るとなかなかかわいらしいのです。

雪が降り始めました。

3月のコロラド州は寒いです。

会場で米国のドクター達に

この辺りでどこかおすすめの観光地はあるの?

と聞くと、

この季節にデンバーに来たら、スキー以外には無いだろう。

との答え。

アスペンとヴェイルが有名ですが、飛行機を使わなければならないアスペンと比較すると、ヴェイルまでは日帰り出来そうです。

ちょっと往復してみようかな?

 

 


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