DDS ドラッグデリバリーシステムの薬学系学会が来週開催されます。
この学会、がん治療から、核酸デリバリー、生体分子デリバリー、免疫ワクチンなどなど、多岐にわかっていてとても興味深いのです。
僕の薬学博士論文のテーマは、フラクショナルレーザーアシストによる皮下へのドラッグデリバリーの研究で、インシュリンやワクチンなどの大きな分子量の物質を皮下に入れる検証をしました。
表皮と真皮の間隙を通過できる分子量は500ダルトンまでと言われており、これは実際には1.0-1.3nmぐらいに相当します。
一般的にナノ化した粒子は10-60nmですので、ほとんどのナノ粒子は皮下には入りません。
仮に強い圧力で打ち込んだとしても、まあスイカをネットに強く圧縮する様なもので、スイカの汁は通過しますが、スイカそのものは通過出来ないでしょうね。
レーザーは実際に穴を開ける分分子の構造は保てますものね。