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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:藤本院外日記

メトロポリタン美術館

セントラルパークを横切ってメトロポリタン美術館まで。

もう半日近く美術館を歩いていますが、全く見切れません。

前に観た時よりも確実に作品が増えていますね。

こうした素晴らしい世界の美術品が集まるということは、列強国家の強い国力による略奪の歴史でもありますね。同じ戦負国であるドイツのベルリン博物館にも素晴らしい展示物が残っています。

日本は国力の全てを、先の戦争で使ってしまったんでしょうね。Met入場料30ドル=4650円。日本人は所有どころか、観ることも出来なくなってしまうのか。


自戒を込めて思うこと

米国レーザー医学会に参加して自戒を込めて思うこと。

僕も国内外の学会で幾つも講演を請負った事がありましたが、1人の講演者が多くの枠で何年も講演をやるから、同じ話を聞くことになり、つまらないのかもしれません。

1人が発表できる内容なんて沢山は無いので、演者を替えるか、演者が進化するしか無い。


舞台トゥーランドットとシャガールの絵

昨晩のトゥーランドットの美しい舞台とMETの両翼にある大きなシャガールの絵。

本当に素晴らしいです。

昨日の当日券。最前列が一席空いていたのですが、500ドル→8万円弱。流石に高いなと思って端の席にしましたが、思えば10年ぐらい前には同じ席が300ドル→3万円弱ぐらいでした。

インフレと円安で倍以上の価格。

ニューヨークに住んでる友人が、モヤシ一袋が700円で困ると言ってましたが、そうなっちゃいますね。

そうそうNYの地下鉄の初乗りも2.9ドルになってました。450円。


ボルチモアからニューヨークへ

ボルチモアからニューヨークへ。

移動途中にMETの当日券を見つけて開演10分前に飛び込みました。

この4年余り、ライブビューイングでしか観られませんでしたので、嬉しいです。

プッチーニ作トゥーランドット。

カラフの「誰も寝てはならぬ」が、ようやく生で聴けます。

いやー素晴らしかったです。

美しい旋律と声でドーパミンでました。

この作品は、1926年。

今からほぼ100年前に初演されました。

プッチーニが第3幕の途中までの作曲で亡くなってしまったため、遺作となり、正確にいうとリュウが自害するところまでがプッチーニの作品であり、残りはスケッチを元に弟子が仕上げたのです。

この物語の内容は滑稽陳腐なもので、スーパーポジティブなカラフが、危険を省みず、というより危険を察知する能力もなく、私は絶対に勝つからと命を賭けて氷の皇女のトゥーランドットの三つの謎に挑むもの。

謎を解いたのち、皇女が約束の結婚を拒むと、第三幕で今度は、心が無いのに結婚したくは無いので、必ず惚れさせると。

召使いだったリュウが命を落としてまで隠してくれたカラフのかけた謎を、まさか自分の口で皇女に伝えてしまうのです。

この行為に皇女の氷の心が溶けるのですが、犠牲になったリュウの弔いもしないうちに、その翌朝に2人の結婚が決まって幕が落ちるというもの。

この様な物語ですが、アリアの素晴らしく、世界でも数多く公演される演題になりました。

ニューヨークのMETでは今日が361回目のトゥランドットの公演だったそうです。

この演出の公演はMETで何度も観ているのですが、観ればみるほど奥が深く、発見がありまだ感動の余韻に浸っています。

日程と時間が合って本当に良かったなあ。


JALニューヨーク便

ちょうど一年前に、かなりの額の税金をカードで支払い、マイルに変え、JALニューヨーク便を予約。

本日に至る。

本当は777のファーストより、787のビジの方が気圧と湿度の問題で疲れないんですけどね。


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