実は今月、10月末にタイのバンコクにて開催される学会で、発表を控えています。
「International Federation of the Societies of Cosmetic Chemists(IFSCC)」
翻訳すると、国際化粧品技術者会連盟となるのですが、この会は
世界の化粧品技術者が集う、化粧品科学技術の最も権威ある研究発表会です。
文章を拡大しますね。
今回発表する演題が、ようやく出来上がりました。
まだ発表前なので、画像を荒くしてアップしたいと思います。
演題名は、
“Effect of Inclusion Complexes of Fullerenes with Polyviniylpyrrolidone on the Skin Barrier”
フラーレンには通常指摘される抗酸化能力に加えて、表皮のバリアを改善する能力があることを示したデータ。
皮膚には皮膚表皮バリアーを形成するタンパク質、専門的な言葉で言うと「Cornified Envelope proline(CE)」という物質があるのですが、フラーレンがトランスグルタミナーゼⅠのmRNA発現を増やし、CE構造物を増加させ、皮膚のバリア能力の維持に寄与していることを証明する研究です。
今回はテープストリッピングという方法で、肌の角質を除去しましたが、既にレーザーを使用した追加実験も行っていて、次回の発表の準備をしています。
世の中知りたい事ばかりで、研究の種は尽きないですね(笑)。