おはようございます。
今日3月24日もクリニックFの診療日です。
土曜日だけあってクリニックの予約は朝から満杯。集中力を切らさず、おひとりおひとり丁寧な診療を心がけてがんばりたいと思います。
さて、実は今日、一つ嬉しいことがありました。
僕は男三人兄弟なのですが、3つ年下の真ん中の弟も、僕とは分野の異なる大学院に通う学生でした。
その弟が、今日、経済学部大学院博士課程の修了式を迎え、博士号を取得したのです。
弟は大学卒業後、一部上場企業でシステムエンジニアとして12年間働き、一大奮起をして5年前、会社を辞めて経済学部の大学院修士課程に進学しました。
医学や工学といった理系の分野では、仮説を立て、その仮説を実験で立証し、論文発表を行うというのが博士のアプローチですが、文系の博士は仮説から実験をする代わりに新たな理論を作り上げ、別の補強理論で仮説を立証するという、いわば論理、文章力勝負です。
理系のように実験結果という、皆がわかりやすい確固たるエビデンスとなるものがないので、文系の理論が認められるためには、皆が納得するための一定以上の水準が必要であり、日本では特に、文系の博士号は取得が難しいと言われています。
文系博士(Ph.D)を目指すのであれば、海外の大学で取得することを考えては? と勧めたのですが、弟は僕と違って、鉄道旅行は大好きですが、飛行機が全くダメ。今の今まで海外渡航経験がありません。
兄弟なのに、まったく性格も趣向も違うのです。不思議ですよね(笑)。
経済学部ですので、修士2年。博士3年。
貯蓄を切り崩しながらの生活でしたので、兄として心配も多かったですし、一緒に食事に行くときには、少しでもいいものを食べさせてやろうと、良いレストランを選んだりしていたのを思い出しますよ(笑)。
一旦社会人として生活したのちに、大学に戻り、30代のうちに念願の博士号に到達できたのは、感無量でしょう。
博士(地域政策学)
というのだそうです。
本当に頑張ったね。おめでとう。