「音楽は名医」コンサート秘話 その10
2020年3月2日新宿オペラシティで開催させて頂くコンサートについて、ここまでの道のりを振り返っています。
過去の記事はこちらからご覧ください:
その9 http://clinic-f.com/blog/diary/post_26693/
その8 http://clinic-f.com/blog/diary/music/post_26374/
その7 http://clinic-f.com/blog/diary/post_26016/
その6 http://clinic-f.com/blog/diary/post_25972/
その5 http://clinic-f.com/blog/diary/music/post_26404/
その4 http://clinic-f.com/blog/diary/post_25919/
その3 http://clinic-f.com/blog/diary/post_25874/
その2 http://clinic-f.com/blog/diary/post_25870/
その1 http://clinic-f.com/blog/diary/post_25862/
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講演・トーク形式にしたコンサートの第一部。
和央ようかさんにご出演頂けることになってホッとしたのも束の間、具体的なステージ構成を煮詰めていく過程で次々に問題が出てきました。
僕としては、長年慣れ親しんだパワーポイントやスクリーンを使う講演形式をまずは考えたわけですが、これにまずNGが出ます。
オペラシティの大ホール・ステージ上でスクリーンを一部に出してしまうと、幕間にこの撤収を行うのは物理的に困難で、二部の演奏をスクリーンが残ったまま行わざるを得ない、と言われてしまったのです。
せっかくのオーケストラ、藤田真央くん、ラフマニノフなのに、巨大スクリーンが出たままでは興ざめです。
金額的にもスクリーン設置にはとてもお金がかかるとのことで、こちらをまず諦めることになりました。
次にトークの内容です。
僕としては和央さんを交えて、音楽を生で聴くことのすばらしさを、僕自身は医師としての視点でお話しできればと考えていました。
生演奏ならではの周波数についてや、クラッシック音楽という特殊なジャンルの楽曲を聴くことによりどういった刺激が脳に送られるのか。
こういったことについてお話しし、その上でその後に続くラフ2番の聴きどころ、どこに特に注意して聴いて頂きたいかをお話ししたい、そう考えていました。
そうすると、話の中でいくつか楽曲を例に挙げ話を展開したいところがあったのですが、ではこれらの楽曲についてオーケストラに演奏が頼めるか、と言えば、これがまた難しい、と。
時間が限られていますから、楽曲と言ってもそれぞれ頭のリズムだけ、とかサビだけ、とかそういった切り方になります。
そうすると、70人弱の楽団をそれらのためにいくつもまとめるのが難しい、ということになったのです。
ではシンセサイザーでやってみるか、とこれまた試行錯誤が始まりました。
PAシステムはどうする、エレクトーンの搬入はどうしよう・・・と考えて決めないといけない項目もまだ依然山積みでした。
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藤本ミュージックアカデミー主催
「音楽は名医」第一回 セルゲイ・ラフマニノフ編
脳の活性・ホルモンの分泌に有効なこと、それは音楽をライブで聴くこと
企画・指揮 藤本幸弘(医師・医学博士)
第一幕
スペシャルトークショウ
「クラシック音楽をライブで聴くことにより脳に何が起きるのか」
ナビゲーター:医学博士 藤本幸弘
トークゲスト:和央ようか (元宝塚歌劇団宙組トップスター)
第二幕
ラフマニノフピアノ協奏曲第二番 作品18 ハ短調
指揮:藤本幸弘
ピアノ:藤田真央 (2019年チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門第2位)
東京オーケストラMIRAI(創立5年目の新進気鋭の新しいプロオーケストラ)
https://eplus.jp/sf/detail/2986790001-P0030001P021001