本屋で科学雑誌を見かけるとついつい買ってしまいます。
今回買ってしまったのが、こちら。
このNewtonという科学雑誌は昭和56年に創刊されています。理系家族の藤本家には創刊号から揃っていました。
僕が大学に入る頃には定期購読をやめてしまいましたが、今でも時々購入しています。
今月のNewtonの特集は、
〇色と光の科学
〇一般相対性理論 誕生100周年
でした。
〇一つ目の特集、色と光について。
光の三原色 (赤 青 緑)
色の三原色 (シアン マゼンダ イエロー)
は補色関係にあるのですが、ご存知でしたか?
フェルメールやゴッホ、マティスなどは、補色の原理を使って西洋史絵画の作品を生み出しましたが、その特集です。
〇二つ目の特集、一般相対性理論100周年。
アインシュタインが36歳の時に一般相対性理論を発表してから、今年で100周年を迎えます。
アインシュタインは、空間と時間は絶対的なものではないとした「特殊相対性理論」から、重力を相対性理論に加えることで、それまでのニュートン力学との融合を図り、時空の曲りが重力を生み出すとする「一般相対性理論」を10年の歳月をかけて生み出したのです。
この理論は、重力、時間、空間の概念に革命を起こしたといえます。
一般相対性理論は、永遠に変わることのない静的な宇宙を対象にしてきましたので、「現在」「現時点」の宇宙では、一般相対性理論に矛盾する観測事実は見つかっていません。
しかしながら、宇宙は動的なものですし、時空そのものの生成や消滅などの現象を考えようとするとこれを超える理論が必要となります。
現在の宇宙物理学のトピックは、一般相対性理論に量子論を組み合わせ
「量子重力理論」
として、時空の生成や消滅などを統一的に説明できるようにすること。
僕も新しい発表があるたびにキャッチアップしていますが、こちらは次の100年に解明されるのでしょうか?
とても楽しみです。