エジプトのブログが先に上がってしまったので順番が変わってしまいましたが、2月27日には日本を代表するレーザー輸入会社である「JMEC」主催の医療経営学セミナーの講師に呼んで頂き、お話をさせて頂きました。
ようやく「医療崩壊」という言葉がマスコミをにぎわすようになりましたが、今の開業医の経営状態は非常に厳しいものです。
建物の減価償却などを考えると、8割近くが赤字経営かもしれません。
ましてや新規のクリニックを設立し、経営にのせてゆくというのは大変ハードルが高い時代となりつつあります。
保険診療をベースに病院経営を行う時代はもう長くないのかもしれません。
僕がMBAを取得するときに提出した論文で、選んだ題目は、
「日本の保険診療下における医療機関の法人形態の転換―医療機関の株式会社化を含む病院経営の強化策について―」
でした。
このままの状態で通常の医療機関が経営を続けると、財政難により、本来の目的である「医療の質」までもが落ちてしまう可能性がある。そのために、レーザーなどの自費診療の機器を導入することで経営効率の改善を図る必要がある。
こういった機器を保険診療をベースとしたクリニックに導入することは、ただ金儲けするのではなく、「利益を得ることでより質の高い医療を患者さんに還元する」ことにつながるのです。
JMECの講演では、いかに短期間で売上の安定させ、より良い医療に専念できる環境を作っていくのか、そのコツを経験談を入れながらお話しさせていただきました。
僕のような若輩者にこうしたチャンスを与えて頂き大変光栄に思うと共に、これから開業を目指す方、もっと言えばこれから医師を目指す学生たちに、日本で医師として生き残っていくためのノウハウのひとつのヒントに僕の話がすこしでもなれば、大変嬉しく思います。