南アフリカから帰ってきた翌日、Cynosure社の方が治療前後の写真を持ってクリニックFに来てくれました。 結果が素晴らしかったので、ご紹介します。
「肝斑治療のために、低出力のQスイッチアレキサンドライトレーザーを使用できないか?」
と、以前よりAccoladeという機械を使用して、適切なパラメータを設定できるように治療法を研究してきたことは、このブログでもお伝えしてきました。
モニターテストのために、クリニックFで何人もの症例をとりましたが、一様に結果は良好。その内のひとりが、この写真に写っている方です。
まずは、治療前の状態をご紹介しましょう。
写真を見ると、目のちょうど下に日光性色素斑、頬の部位に淡い色のADM(後天性真皮メラノサイトーシス)と肝斑の合併症例が見られます。
こうした合併症例は事の外多く、
「肝斑で悩んでいるので、なんとかしてほしい」
と言ってクリニックを訪れる方の9割は、肝斑だけでなく、たいてい他のタイプの「シミ」も混在しています。それをまず担当医は自身がよく理解していることが重要ですし、その上で患者さんに対してもよく説明し、理解してもらうことが肝要です。
「他の病院に行って高いお金を払ったけど、肝斑は全く良くならなかった」
と言う患者さんもよくおいでになりますが、話を聞いてみると、医師が肝斑の治療法をよく理解していない場合(適切な治療法の選択・適切な機器/出力設定が出来ていない場合)と、この「合併症」の存在に両者が気付いておらず、治療を見誤っている場合と、両方のケースがあるように思いますね。
今回のAccoladeの特徴は、パワー設定をうまく調節すれば、この「合併症」と、“おまけ”で目尻のシワにもアプローチできる、という点です。
施術後の写真をご紹介しましょう。
この写真は前後2週間を挟んで、2回Accolade治療した後のものです。
色素斑が改善していることはもちろん、目の周りのしわも目立たなくなっているのがわかりますか?
これまでのQスイッチヤグレーザーと比較して、このQアレキサンドライトレーザーは、レーザーの照射時間が少し長いのですが、この違いによる「熱だまり」が、コラーゲンの生成に良い方に影響したのだと思います。
彼女だけでなく、とても良い症例写真が沢山撮れていますので、肝斑でお悩みの方は声をかけてください。