タイIMCASの学会日三日目の開催日だった昨日は、朝一番からバンコク週報という、タイの日本人週報誌の取材を受けました。
特に今回僕が発表をさせて頂いたシネロン社の新プロトコールである「トリニティ」について、また世界のレーザー開発の状況や、日本とバンコクにおけるレーザー皮膚治療方針の違いなどのお話をさせて頂きました。
バンコクは、アジアでは美容施術が非常に発達している都市のひとつです。最新の機器が導入されているクリニックもありますし、ホスピタリティも含めて、機器によってはほぼ日本と変わらない施術が受けられる場合もあります。
特にたるみなどの「形態的老化」の治療は、ほとんど変わらないのではないでしょうか。
レーザーの専門医師として注意しなければいけない点は、一つはシミやくすみなどの「色彩的老化」についての治療です。シミの治療はメラニンの吸収率の高い紫外線に近い可視光線の領域の波長を利用します。この領域の光は、パラメータの調節が非常に難しいと言えます。
きちんと効果を出せるパラメーター設定は非常に狭いので、日本人が白人種の多い国で施術をすると、火傷をするようなパワーで打たれてしまったり、逆にタイのように茶色・黄身の濃い肌の国で施術をしてしまうと、日本人のような肌にはほとんど効果がなかったりすることがあります。
実は午後に、もう一つ講演を頼まれました。
前日の僕のシネロン社の講演を聴いていた、今回僕と一緒にイタリアのプロモイタリア社から招待を受けたANNA FORENZA医師が、
「実は今回のこの講演はフラクショナルエルビウムレーザー+RF機器の話なんです。あなたの専門分野だから、ぜひ一緒に講演してもらえないでしょうか?」
・・・と言われ、急遽共同講演することになったのです。
驚きましたが、おかげさまで楽しく講演をさせて頂くことが出来ました。
これで、ロシアとタイのすべてのタスクを終え、ようやくほっと一息したところです。
あとは今夜のフライトを待つばかり。
今回はロシアとタイの学会が続いてしまったため、クリニックを長いことお休みしてしまい、患者さんにはご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。
世界の最新情報や、世界の医師たちとたくさんのディスカッションをしてきましたので、明日からの診療にまた役立ててゆきたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。
ところで、昨日取材を受けたバンコク週報の記者さんとは話が合って、いろいろ話し込んでしまったのですが、今日はその方から
「日本に帰国される前に、ここにぜひ行って下さい」
と、スパをご紹介して頂きました。
スパ施設としては世界レベルの施術が受けられると言われている「S Medical Spa」というところです。
ちょうど夜のフライト前に予約がとれたので、勉強とリラクゼーションを兼ね行ってきます。どんな場所だったかはまた御報告させて頂きますね。
日本時間の16日木曜日早朝に成田に着きますので、明日はそのまま外来に向かいます。