TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:EM SCULPTエムスカルプト

英BTL社 技術特許

磁気による筋肉増強機器のエムスカルプトを製造するイギリスのBTL社が、自社の技術の特許侵害のため、アラガン社およびジマー社を訴えたと、米国の友人医師が教えてくれました。
工学博士を持つものとして、僕は機器に対して、常に本物志向です。

技術開発のコアである、発想のオリジナリティをより評価すべきだと思っていますので、クリニックFでは、技術を開発した企業の製品、もっと言えば、直接開発者と話ができた機器しか買わない様にしてきました。

もう一つは、アメリカの厳しい医療基準であるFDAの認可を受けている機器しか買わないということですね。
医療機器の世界では、革新的な技術変化が訪れますが、それが、画期的であればあるほど、リバースエンジニアリングした追従機器や、コピー機器が常に市場に登場します。
内科の先生方が、ジェネリックの薬ではなく、やはりオリジナルのメーカーの薬を使いたいと思うのと同様です。同じ物と言われつつも、正直、効能は違います。

特許条項に全ての情報を書く企業はありません。特許を読んでも、そのままでは作れない、特殊な技術。つまり特許申請時に書かない、隠した技術が必ずあるものなのです。
今回のアラガン社が販売しようとしていた筋肉増強の機器を今年の米国の学会でみましたが、韓国製の既存の機器の中身を外装だけ取り替えた様な噴飯もので、どうなるのか注目していましたが、まあこうなりますね。

BTL本社_01

https://www.prnewswire.com/news-releases/btl-files-patent-infringement-lawsuit-against-allergan-and-zimmer-related-to-emsculpt-300979533.html?fbclid=IwAR0WbiAOe0mEJr3rPMBKBEo2yaire-zhG8ZDiFGXby9lfGClD_STsGT5IsU


エムスカルプトの総本山

エムスカルプトの総本山。

チェコ人は皆背が高いです!身長2mぐらいだそうです。

技術者や研究者がちょっと集まってディスカッションできる空間も沢山あります。

この20年で様々なレーザー企業の本社を訪れましたが、今のBTL社の環境が一番良いかもしれません。

15年前にカルフォルニアでGoogleの旧オフィスを買い取って、フラクセルを作ったリライアント社を訪れた時の様に社内に活気があり、空間の雰囲気が良い。

どこでも斬新なアイディアをぶつける人と場所がある事は大事ですね。

ここ数年で一気に世界第4位の機器メーカーにのし上がりましたが、この環境で働く人たちのモチベーションの高さに驚きました。

この企業はもっと伸びますね。


BTLの本社

エムスカルプトやバンキッシュを販売するBTLの本社です。

BTL本社_05

BTL本社_06

BTL本社_07

BTL本社_08

僕が移転前の本社に行ったの10年ぶり。

当時米国の著名なロバートワイス医師と訪れたのですが、それを覚えていてくれた人もいましたよ。

優秀なR&D社員が300人集まった研究重視の会社に成長していましたが、エネルギーベースの医療機器メーカーとしては異例の成長をした企業でしょう。

未来の医療機器など、色々ディスカッション出来ました。

BTL本社_01

BTL本社_02

BTL本社_03

BTL本社_04


カテゴリー