先日久しぶりに出張で出かけた台湾ですが、実は来月も出張が控えています。
今年はなんだか縁があるのかな。
後年に必要となる忘備録兼ねて台湾の美容レーザークリニックの現状についてここで少しまとめておきたいと思います。
マッサージなどで良く知られる台湾ですが、実は台湾にはエステティックという業態がありません。
ですので、医師免許を持った医師が行う美容クリニックが、唯一の機器を使用した美容目的の商業施設になります。
これは意外ですよね。
かといって台湾の女性が美容に興味がないかといえば、当然そうではありません。
台湾の女性は強く、結婚しても仕事をするのが当たり前ですので、自分への投資を含めて美容への関心も高く、実際僕自身が知っている医師の中には20店舗以上のクリニックを運営する医師もおり、総じて美容医療に興味のある国民であると言えます。
そして、 同じ中国語(マンダリン)を話す人種として、グレートチャイナへの進出も多く、毎週のように中国に出張し、手術や診療をこなす台湾人医師も多いです。
一方、地理的歴史的な要因で、台湾の景気は中国の影響をダイレクトに受けるのも事実。
現在中国経済は混とんとしていますから、その余波をまともに受ける台湾の景気も良いとは言い難く、著名な美容外科のクリニックが経営を続けられなくなると言った事態も生じているようです。
これはどういうことでしょう?
レーザークリニックを運営する人間としては非常に興味深い現状が見えてきます。
日本ではレーザークリニックの競合となるエステティックサロンが台湾にはいない、景気が悪く同じくレーザークリニックにとって競合となる美容外科も台湾では衰退、でも国民の美容意識は高く、一部に富裕層は実在し、おおらかで明るく前向きな国民性と非常にパワフルな女性が目立つ。
レーザークリニックにとっては躍進の大きなチャンスですし、またそんな中にあっては、レーザークリニックが実は潮目を変える役目を担っている可能性も十二分に感じるのですよね。
実際今回の学会は活況で、レーザーの更なる普及を肌で感じましたよ。
また、台湾にレーザー医療機器などを輸入している代理店は大小合わせて20社余りあると聞きました。
台湾人は米国への移民が多く、その英語力を買われて、GEメディカル社やジョンソン&ジョンソン、アラガン社など米国医療企業の日本支社長を引き受けている場合が多いです。
サーマクールやフラクセルなどを販売していたソルタメディカル社の社長も台湾出身でした。
裏を返せば、台湾のディストリビューターと仕事がうまくできれば、中国への大きな足掛かりができるという事になりますので、大きなビジネスチャンスになりますよね。