そういえば、前回書き忘れたことがあります。
医師になるためには、医学士をとらなければなりません。
普通の学部だと、文学士なら文学のみ、経済学士なら経済学のみ勉強すればよいのですが、
日本の大学で医学士を取るには、解剖学士や生理学士、衛生学士、内科学士や整形外科学士、外科学士などの全く関連の無い分野の、38の学士をとらなければならないのです。
勉強するにしても結構な分量です。
ですから、全く新しい分野の勉強法というものが自然に身についてきます。
新しい分野の勉強で、もっとも有意義な事は何でしょうか???僕が都立の看護学校で非常勤講師として教鞭をとっていたときに、学生に話したことがあります。
それはまず最初に、教科書の目次を暗記するように、しっかりと読み、ノートに書きとることなのです。
教科書の目次は、著者がもっとも頭を使う場所です。実際に自分で本を書いてみると分かります。こうやったらこの分野の説明が上手く出来る。そう考えて、骨組みを組むのです。通常目次なんて読み飛ばしてしまうのですが、いかにこれが、もったいないことか。
まず目次を読んで、頭の中に本棚を作り、内容の文章を読むことで、その本棚に一冊づつ本を入れていく作業をするのが、もっとも早く、新しい分野を勉強するコツなのです。
また、知恵蔵や、imidasの特定の分野を切り取って、大まかな分野の理解に使用するのは、実に役立ち、さらに時間の節約になります。
情報過多の時代、その情報の選択がいかに大切かということですよね。