おはようございます。
今日6月4日もクリニックFの診療日です。
今日は天気も良くて、汗ばむぐらいの陽気。
クリニックFにいらしてくださった患者さんには、冷たい飲み物をお出ししてから施術をしています。
*********************
昨晩はふと思い立って、渋谷駅から井の頭線で20分のところにある、久我山ほたる祭りに行ってきました。
「蛍雪の功」を初めとして、蛍と日本文化の接点は多いですよね。8世紀の日本書紀にも蛍についての記載が残されています。
僕の記憶に残る蛍についての文章は、なんといっても高校生の時に文体が好きで、三島由紀夫とともに全集を読破した作家、谷崎潤一郎の代表的な作品のひとつ、「細雪」です。
大阪船場の旧家蒔岡家の4人姉妹(鶴子、幸子、雪子、妙子)を、日本の四季折々の文化とともに描写をした見事な文章。
中でも蛍の描写は秀逸でした。
僕が生まれ育った鎌倉では、子供のころから既に蛍は観ることができませんでした(最近復活しているようです)が、大学生の時に初めて信州で蛍を観て以来、蛍が出ていると聞くと、何となくそわそわして観に行きたくなってしまうのです。
ここ数年は目白の椿山荘で蛍を観ていましたが、久我山でほたる祭りが開催されているという情報を小耳にはさみ、今回初めて行ってきました。
場所は久我山駅近くの京王井の頭線の車両車庫。
富士見ヶ丘検車区のちょうど南側。
井の頭恩賜公園内にある井の頭池を源とする、神田川のほとりに蛍を放流するそうなのです。
カメラが良いものがなかったので、良い写真は撮れませんでしたが、大きなゲンジボタルが舞っている様に、歓声が上がっていましたよ。
谷崎潤一郎の頃とは風情が違うと思いますが、是非とも保存したい日本の風景のひとつですよね。