韓国の尹錫悦大統領の訪日に関しては、いくら日本が歓待しても、結局のところ両者の歴史的認識が大きく異なっている以上、解決の糸口は無い。
政治家が変わればまた状況も変わってしまう。
また無駄な金が動くだけだと思う。
僕も個人的に朝鮮半島の出身者と仲良くなることはあっても、現状、文化圏の異なる国としての単位では、合意はあり得ないと思う。
なぜなら教育が異なっているから。
帝国主義時代に、世界の列強は世界各地に植民地を作ることを目標にしたが、これは搾取の対象としての植民地であった。
しかしながら、日本が韓国や台湾に行ったのは、搾取の対象である植民地化ではない。
各方面にアーカイブが残っているが、端的に言うと、「日韓併合時代には、日本が韓国に投資した額の方が、韓国より回収した額よりもはるかに多い。」ことがわかっている。
国家の浮沈はあるけれど、20世紀初めの朝鮮半島は、長年にわたる戦乱で、荒れ果てていた後進地域であった。
日本が行ったことは、教育の普及はもちろん、水力発電所、道路、都市整備などインフラを整え、農業や鉱工業の開発に至るまで。
つまり日本が投資したものがその後の朝鮮半島の発展を支えた。
さらに、1905年に日露戦争で大国ロシアを倒した、当時のアジアの憧れであり超先進国であった日本という、勝ち馬に乗るために1910年の日韓併合賛成に動いた南北朝鮮の国民も多かったという。
日本政府は、「対朝鮮半島に対する投資額の方が回収額よりも多かった」というこの事実だけでも日本国民に伝えるべきだし、ハングル語訳でもして冊子をつくり、きっちり韓国や北朝鮮の若い国民にも広く伝えるべきだと思う。
どんなに表層を取り繕っても、誤解を前提とした上には、友情は築けない。