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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

元アップル社社長 山元賢治氏の講演会

今日は異業種交流会「凛」会長の牧野剛嗣氏の企画で、元アップル社社長の山元賢治氏の講演会に行ってきました。実は2人とも仏道学院の同期で、机を並べて一緒に得度をした仲間なのですが、スティーブ・ジョブズとともに、日本最強の時代に世界のビジネスを渡り歩いた山元さんの講演はぜひお聞きしたかったのです。90名近くの経営者が集まりました。

2時間弱の講演中に、ご自身でなされている山元塾の覚悟108の内容など、本当に多くの情報を数多く詰め込んでいただき、多くの気付きをいただきました。
山元さんの口から出たのは、わずか30年前の世界No.2の地位から大きく転落したこれからの日本に対する不安感。世界に取り残されてしまった日本は、やはり教育から変えてゆくしか無いのでは?というご指摘でした。

How?と方法を主体に教えて、Why?と考えさせる事のない日本の教育。

価値観が多様化した世界では大きな驚きを与えるような新たなイノベーションを作る事ができず、まさに下りのエスカレーターに乗るかの如くの縮小一辺倒の経営になってしまう。
現在は専門家ではない人も個人でSNSを使って情報を発信できるとんでもない時代ですので、溢れる情報の真偽を見極める教養をつけなければならない。
そのインターネットを使って得られる情報も、英語で検索をしていれば世界の60%の情報を得られるのに対して、日本語に訳された情報は間違いも多く、情報量としても世界の2.5%に過ぎず、まさにインターネットではなくジャパネット状態で、そもそも偏った情報だと認識すべきだという事。

明日へのためには、昨日までの成功を捨てることが必要。潰れそうだったアップルも、音楽演奏機器iPodの成功の後に携帯電話に参入しiPhoneを作りあげ、ほんの5-6年で復活することができたので、日本にも再興のチャンスが必ずある。

人に感動を与える事こそがビジネスの基本であり、ジョブスの様な猛烈な好奇心を持った経営者がそれを実現できる。
多分10%も伝えられていませんが、などなど。

僕も世界の医学会に20年間年間20回以上参加させていただき、さまざまな価値観に触れ、外から日本を客観視してきました。世界視野で考えれば、日本はガラパゴス。常識など無いと肌で感じているのですが、ビジネスの世界もアカデミックの世界も解答が一つしかないことはありません。真実は一つでも、常識や解釈によって答えは多く存在するのです。

解法をひたすら教える旧態然とした記憶力勝負の日本の教育を経験した人は発想力に限界があり、世界からはもう必要とされません。起業家ではなく生涯を消費者で終える事になるのです。ディスカッションandプレゼンテーションのwhy型の考えるための教育にまず変えて行かないといけないとは強く感じましたね。
まず意識の高い人から、今や世界言語となった英語を使って、子供達に海外の教育を受けさせなければならないですね。


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