朝からパリの街を散歩しているうちになぜか足がナポレオンのお墓があるアンバリッドに行ってきました。
パリには何度も来ていますが、普段はあまり来ない場所なのです。
一部のフランス人にとってのナポレオンはルイ14世時代の強いフランスを思い起こしてくれた人物だったといえます。
フランス革命によって民意で王政を廃止した後に、フランス国民を待っていたのはロベスピエールの恐怖政治でした。
この時代にギロチンによって首を落とされたフランス国民の数は4万人を越えると言います。
さらにフランスは弱体化。
この国民の不安が一気に集結し、時流に乗って現れたのが英雄ナポレオンでした。
皇帝まで登りつめたのが1804年。
失脚し、エルバ島から脱出して復位をしたものの、ワーテルローの戦いに敗れ、歴史から名を消しましたがこれは1815年のこと。
わずか200年前の10年間の出来事です。
人生で10年間成功を続けることは本当に難しいのですね。
彼には賛否両論はあるものの、ナポレオン法典はその後の近代的法典の基礎となりましたし、自由博愛平等の国家意識を欧州に広め、その後の帝国主義に向かう世界の歴史の方向性を決めたのはナポレオンの大きな功績でもありました。
以前に僕がここに来た時は1993年でしたが、当時の事を色々思い出しましたよ。