IMCASは、フランスが主体の学会です。
ですので、公用語は英語とフランス語。
セッションによってはフランス語で討論が行われますので、こうした同時通訳器をパスポートやクレジットカードと引き換えに借りるのです。
これを耳につけて、首のチャンネルを調節すると、英語が同時通訳で聞こえるというわけです。
今回色素斑や、痩身、表在性血管治療などのさまざまなセッションがありましたが、やはり印象に残ったのはニキビ&ニキビ跡のセッション。
ニキビ跡の治療の歴史を説明するスライドもあったのですが、医者の僕が見ても恐ろしいような外科的治療法をやっていた時期もあり、驚きもありました。
現状ではマイクロダームアブレーション、リサーフェシングレーザーそして、フラクショナルリサーフェシングレーザーの三つが主流となります。
さまざまな治療法が提示されてきましたが、やはり特にアジア人の肌に画期的な治療効果を出せるようになったのは2004年に米国ダラスの米国レーザー医学会(ASLMS)で発表された「フラクショナル・レーザー・リサーフェシング」の技術です。
このことについては、2007年7月の、
のブログにも詳細を書きました。
フラクショナルレーザーはこの図のように、点状(円錐状)にレーザーを照射し、レーザー照射部位のみの肌を選択的に入れ替えてゆくというもの。
2005年から 「フラクセル」
「アファーム」
「フラクセル2」
「アファームマルチプレックス」
「スターラックス1540」
「ピクセル2940」
「モザイク」
「エコツー」
「フラクセル・リストア」
「フラクセル・リファイン」
「パールフラクショナル」
「(アンコア)ブリッジセラピー」
などの機種が次々と日本国内でも販売されてきました。
2010年のトレンドには、これらの機種に
イスラエル シネロン社の「eMATRIX」や
現状の「フラクセル:リストア(フラクセル2)」の後継機種になる
「フラクセル:リストアデュアル(フラクセル3)」
も海外では販売されていて、ニキビ痕や、色素沈着には非常に効果を上げています。
これらのフラクショナル・レーザー機器の効果違いは、
水に吸収される率による性質の違い
つまり
波長の違いに集約されます。
どの波長を利用するかによって、どの深さまで、肌のどの部位まで、そして表面積のどの範囲を入れ替え治療をするか、決定できるのです。