今回のコントロバーシーズでは、本音トークが少なかったのではないかと話をしたばかりですが、一つ、強烈に印象に残った発表がありました。
ナイアガラフォールズでレーザー皮膚科を開業するケビン・スミス医師の上記の講演です。
「(レーザー)機器セールスマンが、おそらくドクターに言いたくないであろうこと」
とでも訳したら良いでしょうか。
中にはとてもここではお聞かせできないような(笑)、強烈な言葉がたくさん出てきたのですが、一つとても納得した言葉ありました。
Q What’s the difference between a car salesman and a laser salesman?
これに対して、
A The car salesman can probably drive. (The laser salesman might not know much about lasering.)
というスライドが出てきたのです。
車のセールスマンは、実際に運転もする人間であることが常で、自社の車を他社の車と比べその違いについてユーザーとして話ができる。
しかしながら、レーザーのセールスマンは、実際にユーザーとしてレーザーを照射するわけでは必ずしもないので、他社のレーザーとの違いについては、説明ができない場合が多々あるのだ。
ということです。
いやあ、核心をついていますね。
医療機器の営業販売がいかに難しいかということです。
同じくハイテクノロジーの総結集であるフォーミュラ1(F1)の世界では、(テスト)ドライバーの機器開発能力が優れているか否かがチームの勝敗を決します。
フェラーリを常勝チームに変革させたのも、ドライバーであったミハエル・シューマッハの、メカニックに対する事細かな的確なアドバイスだったのです。
レーザーの機器評価にも、さらに技術開発にも、ドライバーが必要なのですよね。
僕も、レーザー業界において、製造会社に対して適切な情報のフィードバックができるドライバーになるために、努力したいと思いますよ。
ちなみにこんなスライドもありました。
The best way to get rid of a laser salesman is to purchase a laser!
うーん(苦笑)