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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

モナコアンチエイジング学会 展示ブースその1

モナコ開催の世界アンチエイジング学会ももう第7回目。

アンチエイジング市場では、毎年12月にアメリカのラスベガスで行われる頭文字Aが四つ続くA4M(American Academy of Anti-Aging Medicine)というアメリカ系の学会と並んだ大きな学会。

世界各国から特に内科系のアンチエイジング関係者が集まってきます。

今年は中でもヒアルロン酸などの充填剤(フィラー)の展示が、全部で20社以上も出ていました。

ほんの5年前までは、日本に入るヒアルロン酸と言えばパーレイン、レスチレンのQ-MED社しかなかったのですが、今は違いが分からないほど多くのタイプが出ています。

安全性や、何から抽出したのか、さらに、分子量はどのぐらいの大きさのものか、分子量を維持するために架橋はあるのか、麻酔剤が混入されているのかなど、さまざまな違いがありますが、これだけ種類が出てしまうと出展社自身も、他社製品との明確な違いが言えないんではないでしょうか…。

他にもヒューマンコラーゲンや、クリニックFでも採用しているヒアルロン酸よりも副作用が少ない(肉芽種の発生率が極めて少ない)充填材のハイロドキシアパタイトであるレディエッセ(Radiesse)のブースがありました。これはかなりの好評でしたよ。

見ていてちょっと面白いと思ったのは、このドイツの会社の提案している、胸腺の抽出物をプラセンタのように注入するセラピーでした。

胸腺はT細胞系のリンパ球を生成する器官ですが、思春期以降は急速に退化し、成人期には単なる脂肪組織に変化してしまいます。人間では免疫に大きくかかわった内分泌組織です。

この療法は、だいぶ前からあるようですので、ご存知の先生もいらっしゃるかも知れませんね。

いわゆる何となく調子が悪いとか、元気がないといった不定愁訴に対して効果がある「元気になる」薬なのでしょう。質問していると、抽出経路にちょっと問題があると思ったので購入には至りませんでした。

僕の専門であるレーザー・皮膚科関係のブースは意外と少なく、しかも小さい場所が多かったです。

サイノシュア社もこんなに小さいブース。

しかも、多くのレーザー会社のブースで、担当者が留守で誰もいないのです。

経費削減のため、渡航した営業担当者が少ないのでしょう。


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