ふと疑問に思ったのですが、紫外線と可視光線の境ってどこだと思いますか?
紫外線が肌に悪いことは、もちろん今や常識です。
僕もクリニックFでは、現在の肌年齢は、DNAの加齢変化+今までの人生の紫外線の被曝量の積分だと患者さんによくお話しします。
ところがグーグルで画像検索すると、その境が380nmという図と、400nmという図が出てくるのです。
なぜでしょうか?
ちょっと調べてみたのですが、実は工業会の紫外線の定義は380nm以下、化粧品業界の紫外線の定義は400nm以下と、波長に20nmのズレがあることに気づきました。
つまり、たとえ車や住宅のガラスが紫外線を80%カットしますと工業メーカーが謳っているとしても、肌を専門にしている医師から言わせて貰えば、実際には肌の日焼けに関わる380nm-400nmの波長の光線がカットされているわけではないということなのです。
さらに、現在肌に悪影響がある可能性があると言われている420nmのブルーライトまで考えると、たとえ日焼け止めを塗ってスマホを見ているだけでも、長時間被曝すれば、肌が劣化してゆく可能性も否定できないのです。
研究者としては、こういう点をもっと追求して研究してゆきたいですね。