とうとう緊急事態宣言が出されてしまいました。
今の時期は適切だったか、日本はパンデミックでは無かったのではないかなどと僕自身が思う事は色々ありますが、
「昨日までとはルールが変わった」
と考えるしかありません。
与えられたルールの下、最大効率を得るための努力をするのが戦略です。
そうしないと、これまで、これからの苦労が水の泡になります。
新型コロナウイルスに対して、今回の目標点は新規感染者数を減らすことに尽きます。
ウイルス撲滅が先になればなるほど、経済の復帰が遅れます。
今までの自己対処に加えて
人との接触を8割減らす。
公共の機関やエレベーターでは会話をしない。
マナーとして、話す時にはマスクは必ずする。
会議はマスクをして2m以上間隔を開ける。
公共の場で4名以上での食事や飲み会はしない。
これを機に田舎に戻らない。
マスク無く言葉を話す事で飛沫感染リスクが格段に上がるのです。
日本語での会話は、あまり口を動かしませんが、欧米の言語は舌を使って発声しますので、もともと欧米の方が飛沫感染のリスクが高かったなあと今更ながらに思っています。
会話には注意が必要です。
そして1日の最後に、出会って会話した人の数を数えてみてください。
1人だと感染リスクゼロですが、ザックリと
2人だと4倍
3人だと9倍
4人だと16倍
二乗して感染リスクが増すと考えてもらえれば良いと思います。
今は誰が保ウイルス者であってもおかしくないのです。
薬もワクチンもモノクロナール抗体も開発されていますし、治療の目処も立ってきます。
一月間、新規の接触を減らし、飛沫感染を防げれば、連休明けには、かなりの状況が好転しているのではないでしょうか?
僕は今まで、新型コロナウイルスは、煽るマスコミに対して、必要以上に怖がる事はないと繰り返して述べてきましたが、これは当初日本に入ったウイルスが弱毒の物だと考えられたため、ワクチンの様に多くの人が治癒して獲得免疫を得た方が良いと判断していたのです。
しかし欧米からおそらく種類の違ったタイプのウイルスが入って来ています。
新型コロナは死ぬリスクは少ないとも話していましたが、若い人であっても、もしもかかったら全肺に間質性肺炎を起こしますので、治癒するまでの間に溺れる様な苦しみを何日も味わいます。
一般の方のイメージだと、重症患者とは、点滴がついてるぐらいのイメージだと思いますが、我々医師の重症患者のイメージは、人工心肺に乗って、急変したら家族を呼ばないというイメージです。
わずか数日でそこまで病変が変化するウイルスです。
これは過緊張と理不尽なストレスを強く受ける戦時下の様なもの。
でも寄生する事で生きるウイルスは宿主を絶滅させる事はしません。
必ず人類が勝利します。
一月耐えて早く復帰出来るように努力しましょう。
かくいう僕は、これから関西の某旧帝国大学の医学部で打ち合わせ。
毎週の様に通っていた羽田空港に久しぶりに来ましたが、閑散としていますね。
空港職員がチケットを手袋無しに手に取ってチェックしていましたが、あれは気になりますね。目視で良いのに。
航空機の席は混んでるビジネスクラスではなく、ガラガラのエコノミークラスの後部座席を選びました。
これは正解だった。
大学では2m間隔を開けて話せる様に、大きな会議室をとってくださってる様です。