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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

COVID-19 新型コロナウイルス207 新型コロナウィルスの終焉が見えてきて思うこと

新型コロナウィルスの終焉が見えてきたように思います。

この騒動によって、世の中の仕組み含めて、本当に様々なことが理解できるようになってきましたよね。

医学的には遺伝子解析とPCR診断の進歩により、新たな変異ウィルスが出る様子を観察したという、まさに人類初めての画期的なことが起こっていると言えます。

そうした中で、現在の日本のウイルス流行の減少が、以前から言われていた集団免疫の獲得や、ワクチン注射の影響ではなく、第三の理由である、「エラーカタストロフの限界(遺伝子転写ミスによるウイルス崩壊)」つまり、「ウイルスは変異しすぎるとそのせいで自滅する」のではないかという考えが、指摘されています。

通常二本鎖の遺伝子を持つ生物は、遺伝子転写をした際に、ミス転写を修正することができますが、新型コロナを含めた一本鎖のRNAを持つものは、特に変異が多く、とくにミス転写した際に修正に関わる部位に異常が生じると、ウイルスは自滅するというわけです。

たとえば、画像をコピー機でコピーを繰り返すとどうしても精度が落ちると思いますが、まったく同じものを増やすことは難しいんですよね。

記録によると、100年前のスペイン風邪も、何の対処もできることなく、2年が経過したら自然に消えてしまいました。

光学顕微鏡で観察のできる細菌と違い、電子顕微鏡でしか見ることができないウイルスは、まだまだ未知のことが多く、ウイルスごとに対応も異なります。

国から選ばれた感染症学の専門家といえる人も、感染症治療の専門家であり、予防の専門家ではなかったという事なのでしょう。タケノコのように多くの専門家が現われては消えましたが、こうした人たちに脚光を浴びさせてしまった、マスコミの罪もあるとは思いますね。

ただ、報道している事実を自分で理解する場合、やはり基礎的な理系の知識は必要だと思います。実際、僕は医者になる前に、慶應義塾大学経済学部に入学していますが、その時に必要だった受験科目は英語と数学、さらに小論文でした。文系である程度名前の通った大学を卒業して、社会的地位を得ている人も、理系に関する知識は中学校レベルという人が多く存在するはずです。

さらに科学や医学が細分化してしまい、医者になっても専門以外の知識に関してはほとんど素人レベルの人も多い。著名な医学者がとんでもなく見当違いな発言をしているのもとても気になりました。

科学はまだまだ発展途上で、進歩しています。測定技術や検証技術が上がるたびに、それまでは「トンでも科学」だった現象が、画期的なセレンディピティであると判明することもあるのです。

こうした事象に対して、先入観を持たずに、科学的な立証を行う、僕自身7社目の会社、理系のコンサルティングファーム「株式会社BioFotic」を起業して多くの主題を著作や論文にまとめてきました。こうした科学的な検証は、今後も行ってゆきたいですね。


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